FX初心者向け FXチャートの見方
FXにおけるチャートとは、現在から過去の為替レートの値動きをグラフにしたものです。縦軸が為替レートで、横軸が時間を表しており、一番右側が最新の現在の為替レートです。
設定している時間単位(「時間足」という)によってグラフ一本の時間が異なります。
例えば、1時間足を設定していればグラフ1本が1時間を表しており、過去24本前は24時間前となるため、ちょうど1日前の為替レートとなります。
この記事では、ローソク足の見方や基本的なチャートの使い方をご紹介しています。
チャート 表示種類
チャート表示の種類は、「バーチャート」「ローソク足」「ラインチャート」と3種類を自由に選べますが、基本的にはローソク足を表示するのが一般的です。
- バーチャート
- ローソク足
- ラインチャート
MT4 / MT5 ローソク足 表示切り替え方法
パソコン版MT4 / MT5
パソコン版のMT4やMT5であれば、ローソク足表示にしたいチャートを選択し、画面上のローソク足アイコンをクリックするだけでローソク足表示にできます。
スマートフォン版MT4 / MT5アプリ
スマートフォンMT4 / MT5のチャートでローソク足へ切り替えるには、チャート画面上でタッチ → 「設定」 → チャート設定画面で「ローソク足」をタッチすることで、チャートの表示をローソク足へ変更できます。
標準の表示では、緑色のグラフが表示されています。白色になっている棒線は下落を意味し、白抜きの棒線は上昇を意味しています。このグラフの色はお好みに合わせて変更することもできます。
ローソク足の見方
ローソク足は、火を灯すろうそくの形に似ていることからその名が付けられ、江戸時代に出羽国の本間宗久が発案し、大阪・堂島の米取引で使われたことが始まりです。
「始値(はじめね)、終値(おわりね)高値(たかね)、安値(やすね)」の4種類の値段(四本値=よんほんね)を一本の棒状の図形で表しています。
- 陽線 = 上昇
- 陰線 = 下落
各棒線1本のローソク足は、設定されている時間単位(「時間足(じかんあし)」と言う)で表示されています。
例えば、1時間足を表示選択した場合は、1本=1時間を表し、15分足を表示選択した場合は、1本=15分を意味します。
チャート全体の見方
チャートは、縦軸が為替レート(価格)で、横軸が時間を表しており、一番右側が現在の為替レートを表しています。
チャート枠左上は、通貨ペア名(銘柄名)と設定した時間足を確認できます。M15というのは、15分足を意味します。
その下の価格が並んでいる箇所は、「安値、高値、始値、終値」の順に価格が表示されています。最新価格は終値が決定していないので、一番右側の価格だけ常に動いて表示されます。
- M1: 1分足
- M5: 5分足
- M15: 15分足
- M30: 30分足
- H1: 1時間足
- H4: 4時間足
- D1: 日足
- W1: 週足
- MN: 月足
チャートを分析して売買判断をする
チャートを表示しただけでは、どこで売買を判断するのか見当がつかないので、インジケーターという分析ツールをチャートに重ねて表示して売買を判断します。
尚、インジケーターで売買判断することを「テクニカル分析」と言います。
下記のチャートのように何も表示していないチャートでは、どこで売買を判断してよいのか分かりません。
しかし、移動平均線というインジケーターを1つでもチャートへ表示することで、上昇・下降のトレンドが分かるようになります。
更に、赤丸の印をつけた箇所では、価格が移動平均線で反発・反落しているので、この箇所で売買を判断すれば利益を狙いやすくなります。
インジケーターは1つだけではなく、複数をチャートに表示することもできます。
下記のチャートは、複数の設定(期間)で表示した移動平均線です。
デッドクロスとは、中長期の移動平均線が短期の移動平均線を下へ抜けることで、売りの目安ポイントとなります。
ゴールデンクロスとは、中長期の移動平均線が短期の移動平均線を上へ抜けることで、買いの目安ポイントとなります。
以上のように、チャートに複数のインジケーターを表示するテクニカル分析を用いて、総合的に売買を判断しながら利益を狙う方法が、一番基本的な取引方法です。
移動平均線の他のインジケーターの使い方については、下記の関連記事でご紹介しています。