預金

FX取引でよく使われる「証拠金」「必要証拠金」「有効証拠金」。それぞれ同じ「証拠金」という名称がついていますが、3つとも意味が異なります。

FX取引ツールのMT4/MT5にも、「証拠金」「必要証拠金」「有効証拠金」が表示されています。これらの証拠金表示は、MT4/MT5で自動的に計算され表示されているので、計算式まで理解する必要はありませんが、FX取引をする上で意味だけは理解しておく必要があるでしょう。

証拠金とは?

証拠金とは、FX取引会社へ担保として預けるお金のことを言います。取引証拠金とも言います。

担保で預けたお金は、そのままXM Tradingの口座残高に反映されます。取引ツールMT4/MT5の「残高」が表示されている箇所が取引証拠金となります。

MT4の残高

この担保としてFX会社へ預けた取引証拠金を元に、レバレッジ取引を可能にします。XM Tradingのレバレッジは、最大で888倍を提供しているので、取引証拠金(残高)の最大888倍の金額までを売買できることになります。

必要証拠金とは?

必要証拠金とは、取引する際に最低限必要な証拠金(資金)を言います。

当然、必要証拠金は口座残高(証拠金)以内でなければ取引はできません。取引する際の必要証拠金に対し十分な口座残高(証拠金)があるか確認しながら取引しないと大きなリスクに繋がります。

必要証拠金の計算式

取引前に売買しようとする通貨ペアの必要証拠金がいくらなのかを、自分である程度計算することで取引計画を立てられます。(取引後の必要証拠金は、MT4/MT5に表示されます)

必要証拠金の計算式は、以下の通り簡単です。

[約定レート]×[取引通貨単位]×[数量]÷[最大レバレッジ]=[必要証拠金]

必要証拠金の計算例

条件
  • ドル円の為替レートが120.00円の時に新規注文

  • XMスタンダード口座で1ロット(10万通貨)の量を取引

  • 最大レバレッジ888倍

では、上記条件で必要証拠金の計算式に当てはめていきましょう。

[約定レート]×[取引通貨単位]×[数量]÷[最大レバレッジ]=[必要証拠金]
[120.00円]×[100,000通貨]×[1ロット]÷[888倍]=[13,514円]

以上の計算により、ドル円120円の時に10万通貨を注文するとした場合、必要証拠金は13,514円になります。

その為、口座残高(証拠金)は、最低でも13,514円以上ないと取引できないこととなります。

計算が面倒の場合は、自動計算してくれる計算ツールもXMから提供されています。

必要証拠金計算ツールの詳細を下記の記事でご紹介しています。

有効証拠金とは?

有効証拠金とは、証拠金(残高)に現在保有しているポジションの合計評価損益を加減した金額です。

有効証拠金の計算式

[証拠金(残高)]+[評価損益]=[有効証拠金]

例えば、証拠金が10万円で評価損益で5万円の利益が出ているなら、[10万円 + 5万円 = 15万円]が有効証拠金となります。

逆に、5万円の損失が出ているなら、[10万円 – 5万円 = 5万円]が有効証拠金となります。

MT4の有効証拠金表示

有効証拠金は、自分で計算しなくても取引ツールのMT4やMT5の取引タブで自動的に確認できます。

余剰証拠金とは?

余剰証拠金とは、新規注文に利用可能な口座残高です。

余剰証拠金内で追加の注文ができます。余剰証拠金以上の必要証拠金が必要の場合は、必要証拠金不足により取引できません。

余剰証拠金の計算式

[有効証拠金]-[取引中の合計必要証拠金]=[余剰証拠金]

例えば、有効証拠金が10万円で取引中の合計必要証拠金が4万円の場合は、「10万円-4万円=6万円」となり、残り6万円以内の必要証拠金であれば取引可能となります。

下記の画像は、新規注文した直後(損益±0)のキャプチャーです。残高10万円に対し必要証拠金は445円しか使っていないので、スプレッド分を差し引いた99,502円が余剰証拠金となっています。

MT4余剰証拠金画面

余剰証拠金も有効証拠金同様に、MT4/MT5の取引タブに自動的に表示されています。

証拠金維持率とは?

証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の残高の割合を言います。

証拠金維持率が低い程リスクが高くなり、XM Tradingは20%を下回ると強制ロスカットになります。

証拠金維持率の計算式

[有効証拠金(資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金] ÷ [必要証拠金合計] × 100 = [証拠金維持率]

証拠金維持率の計算例

条件
  • 有効証拠金10万円

  • ドル円の為替レートが120.00円の時に新規注文

  • XMスタンダード口座で1ロット(10万通貨)の量を取引

  • 最大レバレッジ888倍

では、上記条件で証拠金維持率の計算式に当てはめていきましょう。

[有効証拠金(資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金)] ÷ [必要証拠金合計] × 100 = [証拠金維持率]
[100,000円] ÷ [13,514円(10万通貨 × 120円 ÷ 888倍)] × 100 = [739.97%]

上記条件では、新規注文時に739.97%の証拠金維持率となります。

ちなみに証拠金維持率739.97%は、実効レバレッジ120倍となります。(88,800 ÷ 739.97 = 120)

証拠金維持率は、為替レートが変動し取引中の評価損益が変わると、証拠金維持率も変動します。

損失が膨らみ、証拠金維持率が20%になると強制ロスカットになるので注意しましょう。

強制ロスカットされるまでのレート

XM Tradingの場合、証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカットになるのは説明した通りですが、比率表示だけでは取引中の通貨ペアがどれくらい下がったら強制ロスカットになるのかが分かりません。

そこで、強制ロスカットされるまでのレートを計算する方法もご紹介します。

まずは、「ロスカット基準額」を計算します。(上記、「証拠金維持率の計算例」の条件で計算しています。)

[必要証拠金] × [強制ロスカット水準 20%] = [ロスカット基準額]
[13,514円(10万通貨 × 120円 ÷ 888倍)] × [20%] = [2,703円]

複数取引している場合は、各ポジション合計の必要証拠金で計算します。

次矢印

有効証拠金からロスカット基準額を差し引いて取引数量で割れば、どれくらい為替が動くとロスカットされるかのレートを知ることが出来ます。

([有効証拠金] – [ロスカット基準額]) ÷ [取引数量]= [ロスカットされるレート]
([100,000円] – [2,703円]) ÷ [100,000通貨] = [0.97円]

上記計算により、新規注文した時の為替レートから0.97円損失の方向へ動くと、強制ロスカットになるということが分かります。

上記例では、120.00円で新規注文しているので、売り注文の場合は120.97円(120円 + 0.97円)、買い注文の場合は、119.03円(120円 – 0.97円)になると強制ロスカットとなります。

以上、証拠金・必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金・証拠金維持率についてご紹介しました。

同じ「証拠金」という名称ですが、それぞれ意味が異なります。

特にリスクが高い取引をしないよう、証拠金維持率には注意しましょう。最大レバレッジ888倍のXM Tradingの場合は、証拠金維持率は1,000%以上(実効レバレッジ88.8倍以下)があると望ましいでしょう。200%以下(実効レバレッジ444倍以上)になるとリスクが高くなり危険です。

各証拠金の意味と計算を理解した上で、安全な取引を心がけたいですね。