XMTradingのゼロカットとは、急激な為替変動や週明けの窓などでロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになった場合でも、XMTrading側でマイナス分が補填され「0(ゼロ)にリセット」されるサービスです。
実質、追証もありませんので、不足証拠金を追加入金する必要もありません。
日本国内のFX業者では、マイナス口座残高は借金としてFX業者に返済しなければならない義務があります。これは、日本の金融商品取引法により、顧客の損失を補填することが禁止されているためです。
しかし、海外拠点のXMTradingでは、セーシェルで金融ライセンスを取得しているため、万が一口座残高がマイナスになっても、借金になる心配はありません。
これは、海外へ拠点があるFX業者の場合、顧客のマイナス残高分の回収をするのは手間と時間がかかり法的にも難しく現実的ではないためです。
ゼロカットとは?
ゼロカットとは、本来、証拠金維持率が0%でロスカットされることを指します。
海外FX業者のXMTradingは、証拠金維持率が20%以下でロスカットされる仕様なので、厳密にはゼロカットとは言えません。
しかし、口座残高がマイナスになっても0にリセットされるため、証拠金維持率0%で実質的にロスカットとなり、「XMTradingはゼロカット」として一般的に認知されています。
投資金以上の損失なし
FX口座の残高がマイナスになっても、マイナス分は借金にならないということは、「投資金以上の損失はしない」ということです。
前述のように、日本国内のFX業者ではマイナス口座残高分は借金となり、FX業者へ追証として支払う必要があります。
しかし、海外FXのXMTradingでは、投資金以上の損失は発生せず、借金になることはありません。「FXは借金になる」というイメージがあるのは、この追証の仕組みもあるためです。
XMTradingなら借金にならないので、安心して取引ができます。また、入金に後払いのクレジットカードを使わないことも大切です。
なぜ口座残高がマイナスになるの?
外国為替市場では、重要な経済指標発表や要人発言、大災害、テロなどの事件によって、一時的に通貨の買い手や売り手が不在になることがあります。このような場合、為替の値がつかないことがあります。
また、週末にポジションを保有しており、土日に経済に影響を与える重要な出来事が起きると、週明けに窓を開けて(週末と週明けの価格に大きな差が生じる)市場がスタートすることもあります。
FX業者や証券会社では、証拠金維持率が100%以下(XMTradingは20%以下)になると自動的に強制決済して損失を確定するロスカットという仕組みがあります。
しかし、上記のような相場では値が飛び隙間(ギャップ)が生じるため、その値が開いたときはロスカットが発動せずに口座残高がマイナスになることがあります。
また、自分で設定した逆指値注文や損切り注文も同様で、売りと買いの値が付かない間は逆指値注文も損切り注文も執行されません。
その結果、口座残高がマイナスになることがあります。
上記チャートは、2015年1月15日にスイス国立銀行の突然の政策変更によって引き起こされたスイスフランショック時のCHFJPYチャートの様子です。120.00円付近から140.00円付近まで約20円もの間に値が付きませんでした。
ロスカットが間に合わず、損切り注文が執行されないということは、損失方向のポジションを保有していれば大きな損失が広がり、口座残高がマイナスになってしまうことを意味します。
ようやく為替価格の値がついた時にロスカットが執行され、口座残高はマイナス表示で損失が確定します。実際にこの2015年1月15日には、大勢の市場退場者を出して話題になりました。
このマイナス残高分は、日本国内FX業者では追証として借金になり返済義務があります。
日本国内FX業者で追証が発生すると?
日本国内FX業者で口座残高がマイナスになり追証が発生すると、そのマイナス分は借金となり、FX業者へ全額返済する必要があります。この仕組みはFXに限らず、株の信用取引や先物取引でも同様です。
この背景から、FXや信用取引は一般的に「危ない」「借金になる」というイメージが払拭できずにいます。
上記画像は、口座残高がマイナスになってしまった例です。この表示通り、純資産額 -1,118,947円は借金になります。
今はサービスを終了してしまいましたが、Yahoo!が提供するYJFXのファイナンススタジアムで、各トレーダーの実績やランキングを閲覧可能で、スイスフランショックでは多くの追証発生者を確認できました。
マイナス残高リセットを利用した取引ができる
XMTradingでは、口座残高がマイナスになってもXMTrading側でマイナス分が補填され、口座残高が0にリセットされます。他の複数口座の口座残高にも影響しません。
つまり、対象口座へ入金した金額以上の損失は発生しないため、リスクを限定した取引が可能です。
上記チャートは、米雇用統計発表時のドル円の値動きです。
重要な経済指標発表時には価格が一方向へ大きく動くことが多いため、雇用統計発表前後に新規注文し、値動きが落ち着いたところで決済することも可能です。
別の追加口座を開設し、許容できる損失の金額だけをその口座へ入金するか、口座間で資金を振り替えておけば、予想に反して全額損失になってしまった場合でも、リスクが限定されます。
ただし、この手法は経済指標発表前後に合わせた取引を頻繁に行うと、最大レバレッジ規制の対象になることがあるので注意が必要です。
また、A口座とB口座で両建てを行い、A口座で損失を限定し、B口座で利益を最大限に伸ばすような取引は規約違反となります(同一口座での両建ては認められています)。
XMTradingでマイナス口座残高を0にリセットする方法
XMTradingでマイナス口座残高をゼロにリセットする方法は、以下の4つがあります。
- 自動リセットを待つ(数日かかることもあります)
- マイナス口座へ入金する
- 他の口座からマイナス口座へ資金振替する
- マイナス口座でXMTradingポイント(XMP)をボーナスへ交換する
基本的には、そのままマイナス口座を放置して自動リセットを待つのが最も簡単です。しかし、遅いと数日かかることもあります。
XMTradingは、顧客のマイナス口座を自動的にリアルタイムで検知するシステムを持っておらず、不定期でマイナス口座をリセットするシステムを巡回させているためです。
すぐに取引を再開したい場合は、XMTradingは一人最大8口座まで所有できるので、別の口座で取引をする方法が簡単です。
一つの口座しか持っていない場合でも、最低でももう一つの追加口座を持っていると便利です。追加口座は本人確認の必要もなく、XMTrading会員ページからすぐに開設できます。
なお、XMTradingのマイナス口座残高を0に戻す方法や、マイナス口座残高が0にリセットされない場合の対処法については、下記の記事で詳しく紹介しています。
ゼロカットとは?のまとめ
- ゼロカットとは、正確には、証拠金維持率が0%でロスカットされること
- ゼロカット=マイナス残高リセットの認識が一般的
- 日本の国内FX業者は、顧客の損失を補填することを法律で禁止している
- XMTradingは海外に拠点があるため、日本の規制外でマイナス残高リセットのサービスを提供できる
- 海外拠点のFX業者が顧客の損失を回収するのはほぼ不可能のため、マイナス残高を補填するサービスを提供している
- XMTradingは、投資金以上の損失が無いため、借金にもならない
- XMTradingのマイナス残高リセットは、口座毎に有効のため、他の複数口座へ影響されない利点
- 口座残高がマイナスになってしまうことがあるのは、取引後に週明けの窓や経済情勢などで急激に為替変動があり値がつかないことがあるため
- 日本のFX業者では、マイナス残高分は業者へ返済義務があり借金となってしまう
- XMTradingでは、マイナス残高分は業者への返済義務がない
- XMTradingの口座毎のマイナス残高リセットサービスを利用して、リスクを限定させる経済指標前後の取引が可能
- マイナス残高をゼロに戻すには、基本はそのまま自動リセットされるのを数日待つ
- 早く次の取引をしたい場合は、追加口座を開設して入金してすぐに取引ができる
- XMTradingでも、後払いのクレジットカード入金をしてしまうとクレジットカード入金分の借金になってしまうことはあるのでクレカ入金を避けることも大切
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