FX 市場オーダー状況を利用した取引方法

市場オーダーとは、保険会社や金融機関などの大口の機関投資家による為替市場での注文です。市場オーダー状況は、機関投資家がどの水準で大口の注文を出しているのかの状況を把握することが可能で、株式取引でいう板情報のような役割として取引で活用できます。

市場オーダーは、為替市場の相場状況により常に変化しています。

FX情報サイトのTRADER’S WEB FXでは、毎営業日早朝に更新された、ドル/円とユーロ/ドルのオーダー状況を無料で確認できます。他の為替通貨ペアやリアルタイム・オーダー状況を確認したい際は、有料会員になると閲覧可能です。

オーダー状況の見方と取引活用例

市場オーダー状況例

FX情報サイトのTRADER’S WEB FXへアクセスすると、上記画像のようなオーダー状況を確認できます。

「売り厚め」「売り・超えるとストップロス買い」などは、それぞれ機関投資家の大口注文の水準を表しています。下記、各用語の意味について簡単に説明します。

詳しくは、TRADER’S WEB FX公式サイトの「FXオーダー使い方ガイド」で紹介されています。

OP(オプション)

オプションとは、ある特定の通貨を、予め定められた期間または期日(権利行使期間)に、予め定められた価格(権利行使価格)で、買う権利または売る権利を売買する取引をいいます。

ニューヨーク市場では、通貨オプションが活発に取引されています。特にニューヨーク市場の10時(夏時間9時)=日本時間の24時(夏時間23時)の通貨オプションのカットオフタイムは、オプション行使を巡って、原市場である外国為替市場でも売買が活発になって相場が大きく動くことがあります。

オプション(OP)NYカット

NYオプションカットとは、ニューヨーク市場における通貨オプションの権利行使の最終的な締め切り時間のことです。カットオフタイムともいわれ、日本時間の24時(夏時間23時)に権利行使期限となります。

TRADER’S WEB FXのオーダー状況の表で、「オプション(OP)NYカット」が表記されている際は、その為替レート水準にNYオプションカットが設定されている状態です。

カットオフタイム前後では、オプションのポジション調整のために相場が大きく動くこともあります。

オプション(OP)バリア観測

OPバリアが設定されている状態です。同OPを前に防戦売り(買い)による攻防が繰り広げられ、下落または上昇が抑制されることもあります。

ただし、一度OPバリアがある為替水準に到達してしまうと、下落や上昇が一気に進むこともあります。

OPバリア手前で、逆張り注文、OPバリアを突破した水準で順張り注文の取引戦略が立てられます。

売り(売り厚め)

その為替レート水準に、大口の売りオーダーが入っている状態です。上値に売りオーダーがあると上昇の勢いが抑制される傾向があります。

「売り厚め」については、通常の「売り」よりもオーダーがまとまっている状態です。

取引例は、「売り」、または、「売り厚め」の水準手前で、逆張りによる注文、売り水準を突破した箇所で順張りができます。

買い(買い厚め)

その為替レートの水準に、買いオーダーが入っている状態です。下値に買いオーダーがあると下落の勢いが抑制される可能性があります。

「買い厚め」については、通常の「買い」よりもオーダーがまとまっている状態です。

取引例は、「売り(売り厚め)」と同様です。

割り込むとストップロス売り

その水準を割り込むと、ストップロス(損切り)の売りオーダーが入っている状態です。

ストップロスの売りをつけると、下落スピードが速まる可能性があり、ロング(買い)ポジションを保有している際は、損失が広がる可能性があります。

ストップロス売り水準で、逆指値注文をしておくことで、下落スピードが早まるタイミングで利益を狙うことができます。

超えるとストップロス買い

その水準を超えると、ストップロス(損切り)の買いオーダーが入っている状態です。

ストップロスの買いをつけると、上昇スピードが速まる可能性があり、ショート(売り)ポジションを保有している際は、損失が広がる可能性があります。

ストップロス買い水準で、逆指値注文をしておくことで、上昇スピードが早まるタイミングで利益を狙うことができます。

断続的にストップロス売り

その為替レート水準付近で、ストップロスの売りオーダーが並んでいる状態です。

ストップロスの売りを次々とつけながら下落していくことが予想されるので、この断続的にストップロス売り水準で逆指値注文をしておくことで、利益を狙いやすくなります。

断続的にストップロス買い

その為替レート水準付近で、ストップロスの買いオーダーが並んでいる状態です。

ストップロスの買いを次々とつけながら上昇していくことが予想されるので、この断続的にストップロス買い水準で逆指値注文をしておくことで、利益を狙いやすくなります。

上記の取引例は目安ですので、その通りに為替が動かないことも頻繁にあります。

市場オーダー状況だけではなく、他のテクニカル分析などの指標も用いて、最終的には自分で判断する必要があります。