MT5の注文種類を解説|成行・指値・逆指値・Stop Limit注文の違い

MT5(MetaTrader 5)には成行注文・指値注文・逆指値注文・Stop Limit注文の4種類の注文方法があります。MT4では利用できなかったStop Limit注文が追加されたことで、より柔軟なトレード戦略が可能になりました。

成行注文は現在の市場価格で即時に約定する注文方法で、一般的に短期トレードでよく利用されます。

指値注文(Limit注文)は、現在の価格より有利な価格でエントリーしたい場合に使用し、指定価格に到達すると自動的に約定します。逆指値注文(Stop注文) は、トレンドが発生した際にエントリーするための注文方法で、設定価格を超えた時点で発注されます。

Stop Limit注文は、逆指値注文と指値注文を組み合わせた注文方法で、価格が一定の水準に到達した際に、さらに指定した指値でエントリーできます。これにより、急激な価格変動に対応しながら、より精度の高いエントリーを狙うことができます。

当記事では、 MT5の各注文方法の特徴や使い方を詳しく解説し、トレードスタイルに合わせた適切な注文の活用方法を紹介します。

海外FX歴15年以上の専門ライターが、実際の取引経験をもとに記事を執筆しています。さらに、FX歴15年・株式取引歴20年以上の投資経験を持つFP資格・証券外務員資格保有者の佐山翔太が監修し、分かりやすく丁寧なサポートを心がけています。

目次

成行注文(カウントダウン注文/マーケット実行)

PC用MT5の成行注文画面
PC用MT5の成行注文画面

成行注文とは、価格を指定せず、現在の市場価格で即座に注文を執行する方法です。

パソコン用のMT5では「カウントダウン注文」と表示され、スマートフォン用MT5では「マーケット実行」として表示されます。

「成行売り(Sell)」または「成行買い(Buy)」のボタンを押すだけで、現在の市場価格で注文が即時に執行され約定します。

指値注文(Buy Limit と Sell Limit)

PC用MT5の指値注文画面
PC用MT5の指値注文画面

指値注文とは、指定した価格で「買う」または「売る」注文を行う方法です。

例えば、下記のチャート画像のように現在のドル円レートが100.00円で、「101.00円になったら売る」「99.00円になったら買う」といった注文が可能です。

指値注文の例
指値注文の例

指値注文には、Buy Limit(指値買い)とSell Limit(指値売り)の2種類があります。

指値注文
  • Buy Limit(指値買い):価格が下落したときに、買いたい場合
  • Sell Limit(指値売り):価格が上昇したときに、売りたい場合

Buy Limit(指値買い)は、現在の価格よりも下がった時に購入したい場合に選択し、Sell Limit(指値売り)は、現在の価格よりも上がった時に売りたい場合に選択します。

注文ボタンがグレーアウトして注文できない場合

指値注文は、入力した価格が間違っていると注文ボタンが灰色になり注文できない仕様です。

Buy Limit(指値買い)を選択している場合は、現在の価格よりも低い価格を指定する必要があります。Buy Limit(指値買い)は、現在の価格より高い価格を指定すると、注文ボタンが灰色になり押せず、注文ができません。

反対に、Sell Limit(指値売り)を選択している場合は、現在の価格よりも高い価格を指定する必要があります。現在の価格より低い価格を指定すると、同様に注文ができません。

逆指値注文(Buy Stop と Sell Stop)

スマホ用MT5の逆指値注文選択画面
スマホ用MT5の逆指値注文選択画面

逆指値注文とは、価格が上昇して指定した価格以上になった時に「買う」、または価格が下落して指定した価格以下になった時に「売る」という注文方法です。

例えば、下記のチャート画像のようにドル円が現在100.00円の時に、「101.00円になったら買い」「99.00円になったら売る」といった注文が可能です。

逆指値注文の例
逆指値注文の例

指値注文とは逆の性質を持つことから「逆指値注文」と呼ばれます。逆指値注文には、Buy Stop(逆指値買い)とSell Stop(逆指値売り)の2種類があります。

逆指値注文
  • Buy Stop(逆指値買い):価格が上昇したときに、買いたい場合
  • Sell Stop(逆指値売り):価格が下落したときに、売りたい場合

逆指値注文も指値注文と同じように、リミット価格に入力する値が正しくないと注文ボタンがグレーアウトされ注文することができませんので注意しましょう。

例えば、Buy Stop(逆指値買い)の場合は、現在価格よりも高い価格を指定する必要があります。

Stop Limit注文(Buy Stop Limit と Sell Stop Limit)

スマホ用MT5のStop Limit注文選択画面
スマホ用MT5のStop Limit注文選択画面

Stop Limit注文とは、価格が上昇または下落して指定した価格に到達した後に、注文が執行される方法です。

例えば、下記のチャート画像例のようにレジスタンスラインやサポートラインを突破したことを確認した後に、自動的に注文を執行させることができます。

ストップリミット注文の例
ストップリミット注文の取引例
ストップリミット注文
  • Buy Stop Limit:価格が上昇して指定した価格に到達した後に、ストップリミット価格で買いたい場合
  • Sell Stop Limit:価格が下落して指定した価格に到達した後に、ストップリミット価格で売りたい場合

Stop Limit注文の入力例

ストップリミット注文画面
ストップリミット注文画面
ストップリミット注文画面の入力例
  • タイプ: Buy Stop Limit
  • 数量: 1.00(取引するロット数を入力します)
  • 価格: 1.9600 (Stop Limit指値より高い価格を入力します)
  • Stop Limit 指値(取引する価格): 1.9500(現在値より高い価格を入力します)

Sell Stop Limitの場合は、Stop Limit 指値は逆に現在値より安い価格を入力し、価格は、Stop Limit 指値より安い価格で入力する必要があります。

それぞれ指定する価格がスプレッド分以上離れていないと、適切に価格を入れていても注文できないので注意しましょう。

MT5の注文方法解説│成行・指値・逆指値・Stop Limit注文についてのまとめ

  • MT5の注文種別は、大きく分けて「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」「Stop Limit注文」の4種類がある
  • 成行注文は、現在の市場価格で即時に約定する注文方法
  • 指値注文は、指定した価格で売買したい場合の注文方法で、現在価格よりも高い価格で売る、安い価格で買う場合に使う
  • 逆指値注文は、指定した価格で売買したい場合の注文方法で、現在価格よりも高い価格で買う、安い価格で売る場合に使う
  • Stop Limit注文は、指定した価格で注文したい場合の注文方法で、指定した価格に到達すると指値注文を執行する
  • 注文ボタンが灰色で押せない場合は、注文種別と価格が一致していないことが原因
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