FXの証拠金・必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率の違い

FX取引では、「証拠金」「必要証拠金」「余剰証拠金」「有効証拠金」「証拠金維持率」などの専門用語を理解することが重要です。

この記事を読むことで、各証拠金の意味を一ページで理解できるようになります。

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目次

証拠金とは

証拠金とは、FX取引会社へ担保として預けるお金のことです。預託金や保証金とも呼ばれます。

この担保となる証拠金は、そのままXMTradingの口座残高に反映され、取引ツールMT4やMT5の「残高」の項目に表示されます。

MT4の残高箇所
残高

FX会社に預けた(取引)証拠金を基に、レバレッジ取引が可能になります。XMTradingでは最大1000倍のレバレッジを提供しているため、証拠金(残高)の最大1000倍の金額まで取引ができます。

例えば、80,000円の証拠金(残高)があれば、8万円 × 1000倍の8,000万円分の取引が可能です。これは、1ドル160円のときに取引する場合、最大で5ロットに相当する50万通貨(8,000万円÷160円)の量を取引できる計算です。

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必要証拠金とは

必要証拠金とは、取引を行う際に最低限必要な証拠金(資金)のことです。

そのため、必要証拠金は口座残高(証拠金)以内でなければ取引できません。取引を行う際には、必要証拠金に対して十分な口座残高(証拠金)があるかを確認することが重要です。

必要証拠金の計算式

取引前に売買したい通貨ペアの必要証拠金を自分で計算することで、適切な取引量を判断できます。(取引後の必要証拠金は、MT4やMT5に表示されます。)

必要証拠金の計算式

「約定レート」 × 「取引通貨単位」 × 「数量」 ÷ 「最大レバレッジ」 = 「必要証拠金」

必要証拠金の算出例

必要証拠金の算出例

計算条件:

  • ドル円の為替レートが120.00円の時に新規注文
  • Standard口座で1ロット(10万通貨)の量を取引
  • 最大レバレッジ1000倍

計算式:

  • 「120.00円」 × 「10万通貨」 × 「1ロット」 ÷ 「1000」 = 「12,000円」

この計算により、ドル円120円のときに1ロット(10万通貨)を売買するには、最低でも12,000円以上が必要です。

もし計算が面倒な場合は、XMTradingが提供する自動計算ツールを利用することもできます。

必要証拠金計算ツールの詳細については、下記の記事で紹介しています。

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有効証拠金とは

有効証拠金とは、証拠金(残高)に現在保有しているポジションの合計評価損益を加減した金額のことです。

有効証拠金の計算式

有効証拠金は、取引ツールのMT4やMT5の取引タブで自動的に確認できますが、計算方法を理解するために計算式を紹介します。

有効証拠金の計算式

「証拠金(残高)」 + 「評価損益」 = 「有効証拠金」

有効証拠金の算出例

有効証拠金の算出例

計算条件:

  • 証拠金(口座残高):10万円
  • 評価損益:-5万円(損失)

計算式:

  • 「10万円」 – 「5万円」 = 「5万円」

例えば、証拠金(口座残高)が10万円で、評価損益が5万円の損失であれば、「10万円 – 5万円 = 5万円」が有効証拠金となります。

反対に、もし、評価損益が5万円の利益であれば、「10万円 + 5万円 = 15万円」となり、15万円が有効証拠金です。

有効証拠金の確認は非常に簡単です。MT4やMT5の画面下にある取引タブの「有効証拠金」項目で現在の有効証拠金をリアルタイムで確認できます。

MT4の有効証拠金表示箇所
MT4の有効証拠金の表示箇所

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余剰証拠金とは

余剰証拠金とは、新規注文で利用可能な口座残高のことです。

余剰証拠金内であれば追加の注文が可能ですが、余剰証拠金以上の必要証拠金が必要な場合は取引できません。

余剰証拠金の計算式

余剰証拠金も取引ツールのMT4やMT5の取引タブでリアルタイムに確認できますが、計算方法を理解するために計算式を紹介します。

余剰証拠金の計算式

「有効証拠金」 - 「取引中の合計必要証拠金」 - 「スプレッド(取引手数料)」 = 「余剰証拠金」

余剰証拠金の算出例

余剰証拠金の算出例

計算条件:

  • 有効証拠金:10万円
  • 取引中の合計必要証拠金:4,000円
  • スプレッド(手数料):500円

計算式:

  • 「10万円 - 4,000円 - 500円 = 95,500円」

例えば、有効証拠金が10万円で取引中の合計必要証拠金が4,000円、スプレッドが500円の場合、「10万円 - 4,000円 - 500円 = 95,500万円」となり、残り95,500円以内で追加の取引が可能です。

以下の画像は、新規注文直後(損益±0)のキャプチャーです。

残高10万円に対し、スプレッド53円と必要証拠金は445円のため、99,502円が余剰証拠金として表示されています。この余剰証拠金の表示は、自動的に算出されてリアルタイムでMT4やMT5の取引タブに表示されます。

MT4の余剰証拠金の表示箇所
MT4の余剰証拠金の表示箇所

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証拠金維持率とは

証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の残高の比率です。

証拠金維持率が低いほどリスクが高くなり、XMTradingでは証拠金維持率が20%を下回るとロスカット(強制決済)が行われます。

証拠金維持率の計算式

証拠金維持率は、取引ツールのMT4やMT5の取引タブでリアルタイムに確認できます。評価損益により変動するため、ポジションを保有していれば証拠金維持率も常に変動します。

証拠金維持率の計算式

「有効証拠金(資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金)」 ÷ 「必要証拠金合計」 × 100 = 「証拠金維持率」

証拠金維持率の算出例

証拠金維持率の算出例

計算条件:

  • 有効証拠金が10万円(資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金)
  • ドル円の為替レートが120.00円の時に新規注文
  • Standard口座で1ロット(10万通貨)を取引
  • 最大レバレッジ1000倍

計算式:

  • 「有効証拠金(10万円)」 ÷ 「必要証拠金(10万通貨 × 120円 ÷ 1000倍)」 × 100 = 「833.33%」

スプレッドを考慮せず評価損益を0とした場合にこの条件で計算すると、新規注文時の証拠金維持率は833.33%となります。ちなみに、証拠金維持率833.33%は、実効レバレッジ120倍となります。(ポジションサイズ÷有効証拠金)

一般的には、証拠金維持率が2,000%を下回るとロスカットになるリスクが高くなります。そのため、証拠金維持率2,000%以上を維持した取引が推奨されます。

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ロスカットされるまでの価格幅を計算する方法

XMTradingでは、証拠金維持率が20%を下回るとロスカット(強制決済)が行われます。しかし、証拠金維持率の表示だけでは、取引中の通貨ペアがどれくらい変動するとロスカットになるかを把握できません。

そこで、ロスカットされるまでのレートを計算する方法を紹介します。

STEP

ロスカット基準額の計算

まず、「ロスカット基準額」を計算します。(前述の「証拠金維持率の計算例」の条件を使用)

ロスカット基準額の計算式と計算例
  • 「必要証拠金」 × 「ロスカット水準20%」 = 「ロスカット基準額」
  • 例: 「12,000円(10万通貨 × 120円 ÷ 1000倍)」 × 「20%」 = 「2,400円」

複数の取引をしている場合は、各ポジション合計の必要証拠金で計算します。

STEP

ロスカットされる価格幅の計算

次に、有効証拠金からロスカット基準額を差し引いて取引数量で割ることで、為替レートがどれくらい動くとロスカットされるかの価格幅が分かります。

ロスカットされる価格幅の計算式と計算例
  • (「有効証拠金」 - 「ロスカット基準額」) ÷ 「取引数量」 = 「ロスカットされる価格幅」
  • 例: (「100,000円」 - 「2,400円」) ÷ 「100,000通貨」 = 「0.97円」

この計算により、新規注文時の為替レートから0.97円損失方向に動くとロスカットになることが分かります。

上記例では、120.00円で新規注文しているため、売り注文の場合は120.97円(120円 + 0.97円)、買い注文の場合は119.03円(120円 – 0.97円)でロスカットされることが分かります。

ドル円の平均価格変動を確認するには、ATRというインジケーターを活用すると便利です。ATRが1.0の場合、ロスカットになるまでの価格幅が1円以上開いていれば、その期間のロスカットリスクはほぼありません。

ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)は、一定期間のローソク足の値幅を分析して価格変動の大きさ(ボラティリティ)を測定するテクニカル指標です。MT4やMT5の標準インジケーターとして搭載されているため、日足チャートに適用すると設定した期間のATRを確認できます。

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FXの証拠金・必要証拠金・有効証拠金・証拠金維持率の違いのまとめ

  • 証拠金は、「取引証拠金」「必要証拠金」「余剰証拠金」「有効証拠金」「証拠金維持率」の種類がある
  • (取引)証拠金とは、FX取引会社へ担保として預けるお金
  • 必要証拠金とは、取引を行う際に最低限必要な資金
  • 有効証拠金とは、証拠金(残高)に現在保有しているポジションの合計評価損益を加減した金額
  • 余剰証拠金とは、新規注文で利用可能な口座残高
  • 証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の残高の比率
  • 「証拠金」=「残高」
  • 「必要証拠金」=「約定レート」×「取引通貨単位」×「数量」÷「最大レバレッジ」
  • 「有効証拠金」=「証拠金(残高)」+「評価損益」
  • 「余剰証拠金」=「有効証拠金」-「取引中の合計必要証拠金」-「スプレッド(取引手数料)」
  • 「証拠金維持率」=「有効証拠金(資産合計+評価損益-出金依頼金)」÷「必要証拠金合計」✕ 100
  • 「実効レバレッジ」=「ポジションサイズ」÷「有効証拠金」
  • ロスカットされるまでの価格幅の計算式
    • 「必要証拠金」 × 「ロスカット水準20%」 = 「ロスカット基準額」
    • (「有効証拠金」 - 「ロスカット基準額」) ÷ 「取引数量」 = 「ロスカットされる価格幅」
  • 適正な取引量と実効レバレッジで取引することがリスクを減らすうえで大切

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