FXにおけるインジケーター(Indicator)とは、主に買い時と売り時の売買タイミングをチャート上に表示させるプログラム(指標)です。

その他、チャートを見やすさせるインジケーターや取引をしやすくする為のインジケーター(プログラム)もあります。

インジケーターは、無料・有料、個人が作成したものも含め数百種類と数多くあります。

数百種類あるインジケーターの中で、どれを使えば良いか探すのは一苦労ですが、今回は無料で使える代表的なインジケーターをまとめてご紹介します。

関連記事 FX取引のやり方。FXの買い時と売り時のタイミングとは

MT4標準搭載のインジケーター

MT4(MetaTrader4)は、インストールしたとき点で標準で備わっているインジケーターが数十種類あります。

MT4標準搭載のインジケーター追加方法は、下記の通り簡単です。

パソコン版MT4

ナビゲーター枠の「インジケーター名」を選択 → チャートへドラッグ・アンド・ドロップ

スマートフォン版MT4

チャート画面上の「f」アイコンをタッチ → 「インジケーター名」をタッチ

移動平均線(Moving Average)

トレーダーの中では知らない人がいない、世界で最も有名で一番使われているインジケーターが移動平均線です。

移動平均線とは、ある一定期間の為替レートの平均値を線(グラフ)でチャート上に表示させ、相場の方向性などから売買を判断する指標です。

移動平均線

移動平均線表示例

移動平均線の売買判断基準

  • 移動平均線が上昇: 上昇相場(買い注文)

  • 移動平均線が下落: 下落相場(売り注文)

  • 価格の上にある移動平均線に価格が到達: 売り(逆張り)

  • 価格の下にある移動平均線に価格が到達: 買い(逆張り)

  • 移動平均線を価格が上に抜ける: 買い(順張り)

  • 移動平均線を価格が下に抜ける: 売り(順張り)

関連記事 MT4でEMA(指数移動平均線)を表示する方法

関連記事 指数移動平均線(EMA)を利用した取引方法

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

ボリンジャーバンドも多くのトレーダーに人気のインジケーターの一つです。

ボリンジャーバンドは、移動平均線に統計学を取り入れ、上下の線(バンド)の間で動く確率から売買を判断する指標です。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドの確率数値

ボリンジャーバンドの売買判断基準

  • +2σ、+3σへ為替レートが到達: 売り(逆張り)

  • -2σ、-3σへ為替レートが到達: 買い(逆張り)

  • ボックス相場からトレンド転換しバンドも拡大: 損切り

ボリンジャーバンドは、逆張りの指標です。

ある一定範囲内で為替レートが収まるボックス相場の場合は有効ですが、トレンドが発生すると損が出やすいデメリットもあります。

そのため、ボックス相場から価格が抜けた際は、損切りが重要になります。

関連記事 MT4でボリンジャーバンドを表示する方法

関連記事 ボリンジャーバンドを利用した取引方法

エンベロープ(Envelope)

エンベロープとは、移動平均線から上下一定の幅に乖離させた線です。

移動平均線から一定の乖離の範囲内で、価格が推移する傾向を利用し売買を判断する指標です。

エンベロープ

エンベロープ表示例

エンベロープの売買判断基準

  • エンベロープ上限に価格が到達: 売り(逆張り)

  • エンベロープ下限に価格が到達: 買い(逆張り)

エンベロープは、基本的に逆張りの指標となりますが、トレンドが発生している時でも利用が可能です。

関連記事 MT4でエンベロープ(envelopes)を表示する方法

関連記事 エンベロープを利用してスキャルピング取引をする方法

MACD(マックディー)

MACDは、2本の移動平均線同士の乖離グラフを表示させ、そこへ更に移動平均線(シグナル)を重ねて相場の売買を判断する指標です。

チャートの上に重ねて表示させるインジケーターではなく、チャートの下に別フレームで表示させるオシレーター系のインジケーターです。

MACD

MACDの表示例

MACDの売買判断基準

  • MACDがマイナスからプラスへ転じる: 買い(順張り)

  • MACDがプラスからマイナスへ転じる: 売り(順張り)

  • MACDがシグナル線を下から上に交差したとき: 買い(順張り)

  • MACDがシグナル線を上から下に交差したとき: 売り(順張り)

関連記事 MT4でMACDを表示する方法とMACDを活用した取引方法

RSI(アールエスアイ)

RSIとは、買われすぎ、売られすぎを判断するためのオシレーター系のテクニカル指標です。

一定期間(一般的に14)の変動幅の中で、価格がどれくらい上下しているのかを0%から100%までの間で図る指標です。

RSI

RSIの表示例

RSIの売買判断基準

  • 70%以上は、「買われすぎ」: 売り(逆張り)

  • 30%以下は、「売られすぎ」: 買い(逆張り)

RSIは、一定の範囲内で価格が動くボックス相場には有効ですが、一方方向に動くトレンド相場では判断が難しくなるのがデメリットです。

関連記事 MT4でRSI(相対力指数)を表示する方法

関連記事 RSI(相対力指数)を利用した取引方法

一目均衡表(いちもくきんこうひょう)

一目均衡表は、戦前1936年(昭和11年)に日本人によって考案されたテクニカル指標です。

転換線、基準線、雲、遅行線という4つのエレメントで構成されており、トレンドの転換や売買シグナルを判断します。

一目均衡表

一目均衡表の表示例

一目均衡表の売買判断基準

  • 価格が転換線や雲を上抜け: 買い(順張り)

  • 価格が転換線や雲を下抜け: 売り(順張り)

  • 遅行線が価格を上抜け: 買い(順張り)

  • 遅行線が価格を下抜け: 売り(順張り)

その他、基準線、転換線がゴールデンクロス、デットクロスになっているかにより、売りか買いの判断をします。

関連記事 MT4で一目均衡表を表示する方法

関連記事 一目均衡表を利用して取引する方法

パラボリックSAR

パラボリックSARは、相場の転換ポイントを判断するためのテクニカル指標です。途転注文のタイミングが判断できます。

パラボリックSAR

パラボリックSARの表示例

パラボリックSARの売買判断基準

  • SARが価格より下に位置している期間: 買い(順張り)

  • SARが価格より上に位置している期間: 売り(順張り)

  • 価格とSARが交差した点: ドテン

関連記事 パラボリックSARをMT4で表示する方法

関連記事 MT4 パラボリックSARを利用して取引する方法

チャンネルライン(Equidistant Channel)

Equidistant Channel(チャンネルライン)は、トレンドラインと並行にもう一つのトレンドラインを自動で引くインジケーターです。

他のインジケーターとは表示方法が異なり、MT4画面上の「Eマーク」をクリックしてラインを追加させます。

チャンネルライン

チャンネルラインの表示例

チャンネルラインの売買判断基準

  • チャンネルラインに価格が接触し反発: 買い(逆張り)

  • チャンネルラインに価格が接触し反落: 売り(逆張り)

  • ラインを抜けブレイクアウト: 順張り

価格の下にあるラインは、サポートライン(下値抵抗線)。価格の上にあるラインはレジデンスライン(上値抵抗線)として捉え、それぞれ反発や反落したところで逆張りの売買をします。

関連記事 MT4 チャンネルライン(Equidistant Channel)の使い方

MT4カスタムインジケーター

カスタムインジケーターは、元々MT4に標準で備わっているインジケーターとは異なり、独自開発されたインジケーターです。

主に「MQL5公式サイト」などのインターネット上からダウンロードして、MT4へ追加して利用します。

カスタムインジケーターのインストール方法は、下記の通りです。

パソコン版MT4

カスタムインジケーターのダウンロード → MT4の「ファイル」→「データフォルダを開く」 → 「MQL4」 → 「Indicators」フォルダの中にカスタムインジケーターファイルを移動 → MT4再起動

ナビゲーター枠の「カスタムインジケーター名」を選択 → チャートへドラッグ・アンド・ドロップ

スマートフォン版MT4

スマートフォンでは利用できません。パソコン版のみ利用可能です。

OverLay Chart.mq4

OverLay Chart.mq4のカスタムインジケーターは、他の通貨ペアのチャートを既存チャートに重ねて表示できるインジケーターです。

相関係数の高い通貨ペアチャートを重ねることで、鞘の縮小拡大を視覚的に確認することができます。

OverLay Chart

OverLay Chart.mq4の表示例

OverLay Chart.mq4の使い方

  • 相関係数の高い通貨ペアチャートを表示させる

  • 鞘が広がる: 売買仕掛け

  • 鞘が縮小: 手仕舞い

※海外FX業者の「XM Trading(エックスエム トレーディング)」では、裁定取引を禁止していますのでご注意下さい。当サイトで相関取引を推奨している内容では御座いません。

関連記事 MT4に他の通貨ペアを重ねて表示できる「OverLay Chart.mq4」の使い方

spread_swap.mq4

spread_swap.mq4は、チャート上にスワップポイントとスプレッドの両方をリアルタイムで表示するインジケーターです。

通常、MT4でスワップポイントを確認するには、気配値表示から仕様をクリックする手間がありますが、このインジケーターを利用するとチャートの下に別枠で表示され一発で確認できるようになります。

spread_swap.mq4

spread_swap.mq4の表示例

spread_swap.mq4の使い方

  • チャート画面下の枠にスワップポイントとスプレッドがリアルタイムで表示される

  • (例)Spread:21というのは、2.1pipsという意味

関連記事 spread_swap.mq4の使い方

SpreadLabel.ex4

SpreadLabel.ex4は、チャートの右上にスプレッドをリアルタイムで表示させるインジケーターです。

「spread_swap.mq4」が、チャート下に別枠でスプレッドとスワップを表示させるのに対し、「SpreadLabel.ex4」は、チャート右上にスプレッドだけを表示させるシンプルな仕様になっています。

SpreadLabel.ex4

SpreadLabel.ex4の表示例

SpreadLabel.ex4の使い方

  • チャート右上にリアルタイムスプレッドが表示される

  • フォントサイズと色が変更可能

関連記事 SpreadLabel.ex4の使い方

JPN_Time_SubZero.mq4

JPN_Time_SubZero.mq4は、チャートの画面下に日本時間を表示させるインジケーターです。

MT4は、利用する海外FX業者のサーバー時間で表示されているので、日本時間を追加で表示することによりチャートが見やすくなります。

JPN_Time_SubZero.mq4

JPN_Time_SubZero.mq4の表示例

JPN_Time_SubZero.mq4の使い方

  • チャートの画面下に日本時間を表示させる

  • 月から秒まで日本時間を表示できるが、見づらいので「HOUR(時)」表示がお勧め

関連記事 JPN_Time_SubZeroの使い方

vertical_time_lines.mq4

vertical_time_lines.mq4は、チャートの指定したとき間に垂直線を引けるインジケーターです。

日本時間やNY時間などの区切りで線を引くことで、チャートが見やすくなります。

vertical_time_lines.mq4

vertical_time_lines.mq4の表示例

vertical_time_lines.mq4の使い方

  • チャートの指定したとき間に垂直線を引けるインジケーター

  • NY為替市場が始まる時間と終了時間に線を引くことで目安となる

  • JPN_Time_SubZero.mq4と組み合わせ可能

関連記事 vertical_time_lines.mq4の使い方

その他

OneClickClose.ex4

OneClickClose.ex4は、1クリックで一括決済を可能にするスクリプト(プログラム)です。

インジケーターのmq4ファイルではなく、スクリプトのex4ファイルになっています。

スクリプトをMT4に追加するには、MT4の[ファイル]→[データフォルダを開く]→[MQL4]→[Experts]にファイルを挿入しMT4を再起動することで適用できるようになります。

OneClickClose.ex4

OneClickClose.ex4の表示例

OneClickClose.ex4の使い方

  • 1クリックで一括決済を可能にするスクリプト(プログラム)

  • 設定画面で「自動売買を許可する」にチェックで適用される

  • 取引中のポジションを上から順に自動決済していく機能

関連記事 OneClickCloseの使い方

数百種類あるMT4インジケーター(Indicator)の中から、無料で使える代表的なインジケーターをまとめてご紹介しました。

今回ご紹介したインジケーター以外にも、便利なインジケーターが数多くあるので、自分の取引スタイルに合わせて探してみるのも楽しいですね!

MT4カスタムインジケーターは、主に「MQL5公式サイト」からダウンロード可能です。