MT4 無料インジケーター 使い方 まとめ
MT4インジケーターの基本的な使い方をまとめて解説します。MT4インジケーターは、無料・有料含め数百種類以上と数多くあります。数百種類あるインジケーターの中で人気のMT4インジケーターを選定して解説しています。
MT4標準搭載のインジケーター
MT4(MetaTrader4)は、インストールした時点で標準で備わっているインジケーターが数十種類あります。
その中でも、人気のインジケーター9種類をご紹介します。
移動平均線(Moving Average)
トレーダーの中では知らない人がいない、世界で最も有名で一番使われているインジケーターが移動平均線です。
移動平均線とは、ある一定期間の為替レートの平均値を線(グラフ)でチャート上に表示させ、相場の方向性などから売買を判断する指標です。
移動平均線の売買判断基準
- 移動平均線が上昇: 上昇相場(買い注文)
- 移動平均線が下落: 下落相場(売り注文)
- 価格の上にある移動平均線に価格が到達: 売り(逆張り)
- 価格の下にある移動平均線に価格が到達: 買い(逆張り)
- 移動平均線を価格が上に抜ける: 買い(順張り)
- 移動平均線を価格が下に抜ける: 売り(順張り)
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)
ボリンジャーバンドも、多くのトレーダーに人気のインジケーターの一つです。
ボリンジャーバンドは、移動平均線に統計学を取り入れ、上下の線(バンド)の間で動く確率から売買を判断する指標です。
ボリンジャーバンドの売買判断基準
- +2σ、+3σへ為替レートが到達: 売り
- -2σ、-3σへ為替レートが到達: 買い
- ボックス相場からトレンド転換しバンドも拡大: 順張り
ボリンジャーバンドの考案者は、逆張り取引よりも順張り取引で使うことを前提にしています。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
エンベロープ(Envelope)
エンベロープとは、移動平均線から上下一定の幅に乖離させた線です。
移動平均線から一定の乖離の範囲内で、価格が推移する傾向を利用し売買を判断する指標です。
エンベロープの売買判断基準
- エンベロープ上限に価格が到達: 売り(逆張り)
- エンベロープ下限に価格が到達: 買い(逆張り)
エンベロープは、基本的に逆張りの指標となります。トレンドが発生している時は順張りで利用できます。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
MACD(マックディー)
MACDは、2本の移動平均線同士が乖離したグラフを表示させ、そこへ更に移動平均線(シグナル)を重ねて相場の売買を判断する指標です。
チャートの上に重ねて表示させるインジケーターではなく、チャートの下に別フレームで表示させるオシレーター系のインジケーターです。
MACDの売買判断基準
- MACDがマイナスからプラスへ転じる: 買い(順張り)
- MACDがプラスからマイナスへ転じる: 売り(順張り)
- MACDがシグナル線を下から上に交差したとき: 買い(順張り)
- MACDがシグナル線を上から下に交差したとき: 売り(順張り)
MACDの位置やMACDとシグナルの交差のタイミングで売買を判断します。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
RSI(アールエスアイ)
RSIとは、買われすぎ、売られすぎを判断するためのオシレーター系のテクニカル指標です。
一定期間(一般的に14)の変動幅の中で、価格がどれくらい上下しているのかを0%から100%までの間で図る指標です。
RSIの売買判断基準
- 70%以上は、「買われすぎ」: 売り(逆張り)
- 30%以下は、「売られすぎ」: 買い(逆張り)
RSIは、一定の範囲内で価格が動くレンジ相場には効果的です。しかし、一方方向に動くトレンド相場では判断が難しくなるのがデメリットです。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
一目均衡表は、戦前1936年(昭和11年)に日本人によって考案されたテクニカル指標です。
転換線、基準線、雲、遅行線という4つのエレメントで構成されており、トレンドの転換や売買シグナルを判断します。
一目均衡表の売買判断基準
- 価格が転換線や雲を上抜け: 買い(順張り)<
- 価格が転換線や雲を下抜け: 売り(順張り)
- 遅行線が価格を上抜け: 買い(順張り)
- 遅行線が価格を下抜け: 売り(順張り)
その他、基準線、転換線がゴールデンクロス、デットクロスになっているかにより、売りか買いの判断をします。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
パラボリックSAR
パラボリックSARは、相場の転換ポイントを判断するためのテクニカル指標です。途転注文のタイミングが判断できます。
パラボリックSARの売買判断基準
- SARが価格より下に位置している期間: 買い(順張り)
- SARが価格より上に位置している期間: 売り(順張り)
- 価格とSARが交差した点: ドテン
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
フィボナッチ・リトレースメント(Fibonacci Retracement)
フィボナッチ・リトレースメントは、上昇相場の押し目や下降相場の戻り売りを判断するためのテクニカル指標です。
フィボナッチ比率の「0%、23.6%、38.2%、50%、61.8%、100%、161.8%、261.8%、423.6%」から、反発や反落の戻り具合を分析し、トレンドが強いか弱いかも判断することができます。
- 38.2%まで価格が戻り反発/反落した場合: トレンドが強い(逆張り注文)
- 50%又は61.8%まで価格が戻った場合: トレンドが弱い(注文見送り)
- 61.8%以上価格が戻った場合: トレンドの起点まで戻る可能性が高い(順張り注文)
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
チャネルライン(Equidistant Channel)
Equidistant Channel(チャネルライン)は、トレンドラインと並行にもう一つのトレンドラインを自動で引くインジケーターです。
他のインジケーターとは表示方法が異なり、MT4画面上の「Eマーク」をクリックしてラインを追加させます。
チャネルラインの売買判断基準
- チャネルラインに価格が接触し反発: 買い(逆張り)
- チャネルラインに価格が接触し反落: 売り(逆張り)
- ラインを抜けブレイクアウト: 順張り
価格の下にあるラインは、サポートライン(下値抵抗線)。価格の上にあるラインはレジデンスライン(上値抵抗線)として捉え、それぞれ反発や反落したところで逆張りの売買をします。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
MT4カスタムインジケーター
カスタムインジケーターは、元々MT4に標準で備わっているインジケーターとは異なり、法人や個人が独自に開発したインジケーターです。
主に「MQL5公式サイト」などのインターネット上からダウンロードして、MT4へファイルを追加して利用します。
カスタムインジケーターのインストール方法は、下記の通りです。
- カスタムインジケーターのダウンロード
- MT4の「ファイル → データフォルダを開く → MQL4 → Indicators」フォルダを開く
- 「Indicators」フォルダにカスタムインジケーターを移動
- MT4の再起動
スマートフォンMT4アプリでは、カスタムインジケーターは利用できません。パソコン版のみ利用可能です。
OverLay Chart.mq4
OverLay Chart.mq4のカスタムインジケーターは、他の通貨ペアのチャートを既存チャートに重ねて表示できるインジケーターです。
相関係数の高い通貨ペアチャートを重ねることで、似たような値動きを視覚的に確認することができます。
OverLay Chart.mq4の使い方
- SubSymbol: 重ねたい通貨ペアを入力(入力例: GBPUSD)
- GridColor: グリッドの色を選択(選択例: Pink)
OverLay Chartは、似たような値動きをすることからサヤ取りが可能そうに見えますが、他の通貨ペアチャートがチャート枠におさまるように単純に重ねて表示しているだけなので、サヤ取りには利用できません。
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
spread_swap.mq4
spread_swap.mq4は、チャート上にスワップポイントとスプレッドの両方をリアルタイムで表示するインジケーターです。
通常、MT4でスワップポイントを確認するには、気配値表示から仕様画面を開く手間があります。しかし、このインジケーターを利用するとチャートの下に別枠で表示されるので、すぐにスプレッドとスワップを同時に確認できるようになります。
spread_swap.mq4の使い方
- チャート画面下の枠にスワップポイントとスプレッドがリアルタイムで表示される
- (例)Spread:21というのは、2.1pipsという意味
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
SpreadLabel.ex4
SpreadLabel.ex4は、チャートの右上にスプレッドをリアルタイムで表示させるインジケーターです。
「spread_swap.mq4」が、チャート下に別枠でスプレッドとスワップを表示させるのに対し、「SpreadLabel.ex4」は、チャート右上にスプレッドだけを表示させるシンプルな仕様になっています。
SpreadLabel.ex4の使い方
- チャート右上にリアルタイムスプレッドが表示される
- フォントサイズと色が変更可能
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
JPN_Time_SubZero.mq4
JPN_Time_SubZero.mq4は、チャートの画面下に日本時間を表示させるインジケーターです。
MT4は、利用する海外FX業者のサーバー時間で表示されているので、日本時間を追加で表示することによりチャートが見やすくなります。
JPN_Time_SubZero.mq4の使い方
- チャートの画面下に日本時間を表示させる
- 月から秒まで日本時間を表示できるが、見づらいので「HOUR(時)」表示がお勧め
詳しい使い方は、下記リンク先の記事でご紹介しています。
MT4で指定した時間だけインジケータを表示させる方法
すべてのインジケーターは、指定した時間足だけ表示することもできます。
チャート上を右クリック→「表示中のインディケータ」をクリックします。
設定したいインディケータを選択し「編集」をクリックします。
「表示選択」のタブをクリックし、「全ての時間足に表示」のチェックボックスを外し、表示させたい時間足にだけチェックを入れます。
最後に「OK」ボタンをクリックすれば設定完了です。
同じインジケーターでもチャートへ複数適用し、時間足ごとにインジケーターの設定を変更することができます。
例えば、移動平均線において、15分足は48MAを表示し、1時間足は48MAを非表示にし24MAだけを表示することができるようになります。