政策金利や雇用統計発表などの「経済の基本部分」を分析することで将来の為替変動を予測する分析方法です。
経済指標の予想数値は、金融機関やシンクタンクなどの専門家が予想を出し、それらをロイターなどの情報ベンダーが取りまとめ、事前にマーケット予想としてコンセンサス(市場での織り込み)が作られます。
そして、このコンセンサスに対して、実際に発表された数値がどうであった(予想通りか、予想とは違いギャップがあった)かが重要であり、発表後にマーケット(相場)を大きく動かす要因になります。
経済指標発表直後の為替は、数分の間で一方方向に動く確率が高いので、この動きを利用してFXで取引することが可能です。
GDP(国内総生産)を利用した取引方法
国内総生産とは、1年間に国内で産み出された付加価値の総額です。
経済を総合的に把握する統計である国民経済計算の中の一指標で、GDPの伸び率が経済成長率に値します。
GDP伸び率は、上半期・下半期や四半期ごとに発表されるものや年間での伸び率もあります。
GDPの伸び率には、名目成長率と物価変動を調整した実質成長率がありますが、外国為替市場では実質成長率のほうが注目される傾向にあります。
GDP伸び率が高ければその国の経済は成長してると捉えられて通貨が買われる傾向にあり、その反対に伸び率がプラスでも前年比で下がったりマイナス成長が発表されると、投資収益に期待が無くなり他の成長率の高い国へと投資先がシフトされていきます。