MT5の注文方法解説│成行・指値・逆指値・Stop Limit注文について
MT5(MetaTrader5)の注文方法には、大きく分けて「成行注文・指値注文・逆指値注文・Stop Limit」の4種類(細かくは7種類)があります。
それぞれのMT5の注文方法がどのようなものなのか図解入りで解説します。
成行注文(カウントダウン注文/マーケット実行)
成行注文とは、価格を指定せず、現在の市場価格ですぐに注文を執行することを言います。
パソコン版のMT5では、「カウントダウン注文」と表示され、スマートフォン版のMT5では「マーケット実行」と表示されています。
「成行売り(Sell)」又は「成行買い(Buy)」のボタンをクリックすることで、すぐに注文が執行され約定されます。
指値注文(Buy Limit と Sell Limit)
指値注文とは、「買う」又は「売る」の価格を指定して注文することを言います。
例えば、ドル円が現在100.00円で、「101.00円になったら売る、99.00円になったら買う」という注文が可能です。
指値注文は、Buy Limit(指値買い)とSell Limit(指値売り)の2種類があります。
Buy Limit(指値買い)は、価格が今より下落したときに買いたい場合に選択し、Sell Limit(指値売り)は、価格が今より上昇したときに売りたい場合に選択します。
注文ボタンがグレーアウトして注文できない?
Buy Limit(指値買い)を選択している場合は、現在値より安い値段を指定する必要があります。現在値より高い値段が入力されていると注文できません。
反対にSell Limit(指値売り)を選択している場合は、現在値より高い値段を指定する必要があります。現在値より安い値段が入力されていると注文できません。
逆指値注文(Buy Stop と Sell Stop)
逆指値注文とは、価格が上昇し指定した価格以上になれば「買う」又は、価格が下落し指定した価格以下になれば「売る」という注文方法です。
例えば、ドル円が現在100.00円で、「101.00円になったら買い、99.00円になったら売る」という注文が可能です。指値注文とは逆の注文のことから逆指値注文と言われます。
逆指値注文も、Buy Stop(逆指値買い)とSell Stop(逆指値売り)の2種類があります。
- Buy Stop
価格が上昇したときに、買いたい場合
- Sell Stop
価格が下落したときに、買いたい場合
逆指値注文も指値注文と同じように、リミット価格に入力する値が正しくないと注文ボタンがグレーアウトされ注文することができませんので注意しましょう。
例えば、Buy Stop(逆指値買い)の場合は、現在価格よりも高い価格を指定する必要があります。
Stop Limit注文(Buy Stop Limit と Sell Stop Limit)
Stop Limit注文とは、価格が上昇や下落をして指定した価格に到達した後に注文が執行される注文方法です。
例えば、レジデンスラインやサポートラインを抜けたのを確認した後に、自動的に注文を執行させるような注文が可能です。
Sell Stop Limit取引例
- Buy Stop Limit
価格が上昇して指定した価格に到達した後に、ストップリミット価格で買いたい場合
- Sell Stop Limit
価格が下落して指定した価格に到達した後に、ストップリミット価格で売りたい場合
Stop Limit注文の入力例
タイプ: Buy Stop Limit
数量: 1.00(取引するロット数を入力します)
価格: 1.9600 (Stop Limit指値より高い価格を入力します)
Stop Limit 指値(取引する価格): 1.9500(現在値より高い価格を入力します)
Sell Stop Limitの場合は、Stop Limit 指値は逆に現在値より安い価格を入力し、価格は、Stop Limit 指値より安い価格で入力する必要があります。
それぞれ指定する価格がスプレッド分以上離れていないと、適切に価格を入れていても注文できないので注意しましょう。
以上が、MT5における注文方法です。
MT5は、MT4では無かった「Stop Limit注文機能」が追加されています。
慣れないと注文ミスをしてしまうこともあるので、まずはデモ口座でMT5の注文操作に慣れることをお薦めします。