XMTradingのVPSでEAを稼働する方法

XMTradingが提供するVPSでEAを稼働させるには、まずXMTrading会員ページからVPSリクエスト手続きを行い、その後リモート接続を利用してMT4やMT5を設定します。

XMTradingは、最低5,000米ドル相当の残高を保持し、過去30日間に5スタンダードロットの取引を行うことで、無料で高速VPSを使用できます。この条件に満たない場合は、1ヶ月28米ドルの有料にてXMTrading用にカスタマイズされた高速VPSを使用できます。

VPS(Virtual Private Server)とは、仮想専用サーバーです。FX取引におけるVPSの利用シーンとしては、MT4やMT5を使った自動売買を24時間サーバー上で稼働する場合に活用します。

特に、XMTradingのVPSは、ロンドンのXMのデータセンターからわずか1.5kmのところに位置するBeeks社によるVPSです。 XMTradingのVPSを利用することで、高速接続による素早い取引執行を可能にします。

この記事では、XMTradingが提供するVPSの利用方法とEA稼働方法を画像付きで分かりやすく解説しています。

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XMTrading以外の格安で簡単設定のVPSは、下記リンク先からご確認いただけます。

目次

XMTradingのVPS利用手順

STEP

XMTradingの会員ページからVPSリクエスト画面を表示

XMTrading会員マイページのメニューから、「取引ツール → VPS」の順にクリックし、VPS のリクエスト画面へ移動します。

XMTradingのVPSリンク
XMTrading会員ページの「取引ツール」→「VPS」の順にクリック
STEP

VPSをリクエストする

注意事項を読み、ご自身のアカウントでVPS利用が「無料」なのか「有料」なのかをよく確認したうえで、「VPSをリクエストする」ボタンを押します。

XMのVPSリクエスト画面
VPSリクエスト画面

無料VPS条件に該当していないのに無料と誤解をしてしまい、有料で申し込むトラブルが多いので、よく確認するようにしましょう。

XMTrading VPS利用確認のページへ移動しますので、口座IDを確認し「確定」ボタンをクリックします。

VPSリクエスト確定ページ
VPSリクエスト確定ページ
STEP

リモート接続の準備

XMTradingマイページからVPSを申請すると、24時間以内にXMTrading口座開設時に登録したメールアドレス宛にBeeksからメールが届きます。

Beeksから届いたメールのRDP Fileボタンを押してファイルをダウンロードします。

Beeksから届いたメールのRDP Fileボタンをクリック
Beeksから届いたメールのRDP Fileボタンをクリック

BeeksFXは、XMTradingと提携しているVPSサービスであり、XMTradingの運営とは異なります。
また、Beeksからのメールは全て英語で書かれているため、迷惑メールフォルダに入ることもあるので、迷惑メールやその他のフォルダへ受信されていないかを確認するようにしましょう。

「RDPファイル」は、リモートデスクトップ(パソコンを遠隔操作する機能)の起動ファイルです。VPSを再度開きたい場合は、このRDPファイルをダブルクリックして開くことで面倒な設定なくリモート接続でVPSを開けます。

STEP

RDPファイルを開く

ダウンロードしたRDPファイルをダブルクリックして開きます。

2回目以降のVPSを開くときも、このrdpファイルを起動することでリモート接続が可能です。

ダブルクリックして開く
ダブルクリックしてrdpファイルを開く

リモートデスクトップ接続の画面が開くので、接続ボタンをクリックします。

リモートデスクトップ接続画面
リモートデスクトップ接続画面
STEP

初期パスワードの入力

リモートデスクトップが立ち上がり、初期パスワード入力画面が表示されるので、Beeksから届いたメールに記載されたパスワードをタイプして入力します。

Beeksのメールに記載されたパスワードを入力
Beeksのメールに記載されたパスワードを入力

*パスワードのコピー貼り付けはできません。
ユーザー名が「Beeksadmin」になっている場合は、画面左下から「Administrator」を選択します。

STEP

ログインパスワードの変更

パスワード変更の画面が出るので、セキュリティ強化のためにパスワードを変更します。

「The user’s password must be changed before signing in.」の画面で「OK」ボタンをクリックします。

パスワード変更のOKボタン
パスワード変更のOKボタン

新しいパスワード入力画面が表示されるので、ご希望のパスワードを入力して設定します。

新しいパスワードの設定画面
新しいパスワードの設定画面
  • 1段目のフォームは、初期パスワードです。
  • 2段目のフォームは、新しいパスワード入力画面です。
  • 3段目のフォームは、確認用の新しいパスワード入力画面です。
STEP

XMTradingのMT4/MT5をダウンロードとインストール

Chromeなどのブラウザを使い、XMTrading公式サイト(https://www.xmtrading.com/jp/)を開き、XMTrading用のMT4/MT5をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを開き、MT4/MT5をインストールします。

VPS上からXMTradingのMT4/MT5をダウンロード
VPS上からXMTradingのMT4/MT5をダウンロード

VPSには、既にデスクトップ上に「xmglobal4setup」のインストーラーファイルがありますが、こちらは「XMTrading」ではなく「XM Global」のMT4です。
XMTrading口座の場合は、ブラウザを使ってXMTrading公式サイトからMT4/MT5をダウンロードする必要があります。

BeeksのVPSのWindowsOSは、英語表記です。日本語や他の言語に設定はできません。
ただし、MT4/MT5は日本語に設定可能です。参考→「VPSのMT4が文字化けするときの解決方法

STEP

MT4/MT5へログイン

MT4/MT5のログインフォームを開き、ご自身のサーバー番号を選択し、ログインIDとパスワードを入力してログインします。

MT4ログイン画面
MT4ログイン画面

MT4のみ初期表示は英語表記です。「View→Languages→Japanese」で日本語を設定すると文字化けしてしまいますが、「VPSのMT4が文字化けするときの解決方法」を参考に設定するとMT4の文字化けを解決できます。

STEP

MT4/MT5のデータフォルダを開く

MT4/MT5の「File→Open Data Folder」の順にクリックして、データフォルダを開きます。

MT4/MT5のデータフォルダを開く
データフォルダを開く

MQL4(MQL5)→Expertsフォルダを開いておきます。

EAファイルを挿入するExpertsフォルダ
EAファイルを挿入するExpertsフォルダ
STEP

EAを追加

VPS上のMT4/MT5にEAを追加します。

ご自身のローカルパソコンに保存してあるEAファイルは、Googleドライブ等の無料オンラインストレージへアップロードします。その後、リモートデスクトップでVPSへ接続してオンラインストレージからEAファイルをダウンロードする流れでEAファイルをVPSへ保存します。

リモートデスクトップでダウンロードしたEAファイルを、MT4/MT5のExpertsフォルダへ移動します。

ダウンロードしたEAファイルをExpertsフォルダへ移動
ダウンロードしたEAファイルをExpertsフォルダへ移動

EA(自動売買)ファイルは、MQL5公式サイトから無料/有料でご希望のものをダウンロードできます。
その他、インターネット上に様々なEAがありますが、利用はすべて自己責任となります。
また、ChatGPTなどAIを活用してMetaEditorでご希望の自動売買をオリジナルで制作することも可能です。

STEP

EAを適用

MT4/MT5画面左枠のExpert Advisorsを選択して右クリックし、Refresh(更新)を行い、先程追加したEAファイルを表示させます。

適用したいEAファイルを適用したいチャートへ移動してEAの設定を行います。(設定は、各種EAの種類により異なります。)

EAをチャートへ適用
EAをチャートへ適用
STEP

EAを稼働

EAを稼働させるには、EA設定画面の下記項目をチェックします。

  • セイフティー項目の「DLLの使用を許可する」にチェック(必要に応じて)
  • 「外部エキスパートの使用を許可する」にチェック
  • 「自動売買を許可する」にチェック
  • 「自動売買」ボタンを有効化(MT4/MT5画面上のツールバー)

まずは、適用EAの設定画面から「Common(全般)」タブを選択します。

Safety(セイフティー)枠から「Allow import of external experts(外部エキスパートの使用を許可する)」にチェックを入れます。

続いて、Live Trading(自動売買)枠から「Allow live trading(自動売買を許可する)」にチェックを入れます。

「自動売買を許可する」と「外部エキスパートの使用を許可する」にチェック
「自動売買を許可する」と「外部エキスパートの使用を許可する」にチェック

Allow DLL imports(DLLの使用を許可する)は、チェックが外れていても問題ありませんが、EAの種類によっては必須になっていることもあるので、自動売買が稼働しない場合は、Allow DLL importsのチェックが必須か確認してみましょう。

次に、MT4/MT5のツールバーに表示されている「自動売買を許可する(アルゴリズム取引)」ボタンをクリックして、緑色の再生マークにします。

Auto Tradingボタンを有効化
Auto Tradingボタンを有効化(緑色の再生マークになれば有効)

以上の流れで、XMTrading用のBeeksのVPSを設定し、自動売買が可能になります。

自動売買を停止したい場合は、この「Auto Trading(自動売買/アルゴリズム取引)」ボタンをクリックして、赤色の停止アイコンにすれば自動売買が停止されます。

XMTrading以外の格安で簡単設定のVPSは、下記リンク先からご確認いただけます。

自動売買が動かない場合の確認項目

  • 「DLLの使用を許可する」にチェック(EAの種類によっては必須)
  • 「外部エキスパートの使用を許可する」にチェック
  • 「自動売買を許可する」にチェック
  • 「自動売買を許可する(アルゴリズム取引)」を再生アイコンにする
  • MT4/MT5の画面を閉じないこと(リモートデスクトップを閉じるのと間違わないようにすること)

もし、売買条件に該当しているにも関わらず自動売買が稼働していない場合は、上記の項目通りになっているかを確認します。

自動売買を稼働させるには、必ずMT4/MT5画面上の「自動売買(アルゴリズム取引)」ボタンを緑色にして再生アイコンにする必要があります。

また、EAのプロパティ「全般」タブで、「自動売買を許可する」にチェック、セイフティー項目の「DLLの使用を許可する」「外部エキスパートの使用を許可する」をチェックするすることで自動売買を稼働できます。

シグナル自動売買をする際は、「シグナル設定の変更を許可する」にもチェックを入れます。

リモートデスクトップを閉じる際に、間違ってMT4/MT5の画面を閉じないようにすることも注意しましょう。

それでも、自動売買が稼働していない場合は、EAの不具合等が考えられます。自分で作成したオリジナルのEAの場合は、コンパイルが正しく行われていているかを確認し、売買条件と注文ロット数等に漏れがないかを確認してみましょう。

VPSのMT4が日本語表記で文字化けする場合の解決方法

MT4の文字化け
MT4の文字化け

VPSが英語のOSの場合は、日本語フォントが入っていないため、MT4で日本語表示にしても文字化けしてしまいます。

MT4が文字化けする場合は、下記の手順でVPSのOSのシステム・ロケーションを「Japanese(Japan)」に設定することで文字化けを解決できます。

なお、MT5はMT5自体に日本語フォントが入っているため、OSに関係なく文字化けせずに日本語表示が可能です。

STEP
Control Panelを開く

WindowsOSのデスクトップの検索フォームから「Control」を入力して、Control Panelを選択して開きます。

Control Panelを開く
Control Panelを開く
STEP
Change date, time, or number formatsを選択

Clock and Regionの「Change date, time, or number formats」リンクをクリックします。

「Change date, time, or number formats」を選択
「Change date, time, or number formats」を選択
STEP
AdministrativeのChange system locale…を選択

Region画面で「Administrative」タブをクリックして開き、「Change system locale…」ボタンをクリックします。

「Change system locale...」を選択
「Change system locale…」を選択
STEP
Japanese(Japan)を選択

Current system locale:のフォームをクリックして「Japanese(Japan)」を探して選択して「OK」ボタンを押します。

「Japanese(Japan)」を探して選択
「Japanese(Japan)」を探して選択
STEP
Restart nowボタンを押す

Restart nowボタンを押して再起動をします。

Restart nowボタンを押す
Restart nowボタンを押す

リモートデスクトップ接続が途切れますので、再度rdpファイルをダブルクリックして起動します。

rdpファイルを開く
rdpファイルを起動
STEP
文字化けの解消

MT4画面上の「View→Languages→Japanese」の順に選択することで、文字化けせずに日本語が表示されるようになります。

MT4の日本語文字化けの解消
MT4の日本語文字化けの解消

以上の簡単な操作でMT4の文字化けを解決できます。

MT4の日本語表示は可能ですが、VPSのWindowOSの日本語化は仕様上できません。

XMTradingの無料VPSでEAを稼働する方法のまとめ

  • XMTradingが提供するVPSは、月々28米ドルの有料で利用可能
  • 無料でVPSを利用したい場合は、最低5,000米ドル相当の残高を保持し、過去30日間に5スタンダードロットの取引を行うこと
  • XMTradingのVPSは、ロンドンのXMのデータセンターからわずか1.5kmのところにあるVPSで高速接続による素早い取引執行が可能
  • XMTrading会員ページからVPSの利用申し込み
  • 有料か無料かをよく確認した上で申し込みすること
  • VPSはBeeks社から提供され、XMTradingへ登録したメールアドレス宛にログイン情報等記載のメールがBeeks社から届く
  • RDPファイルを起動することで、面倒な設定なくVPSへ接続可能
  • 初回のみパスワードの変更手続き
  • VPS上のブラウザからXMTrading公式サイトへアクセスしてXMTrading用のMT4/MT5をダウンロードすること
  • EAファイルは無料のオンラインストレージへアップロードして、VPSからダウンロードしてMT4/MT5へ挿入する流れ
  • EAファイルをMT4/MT5のExpertsフォルダへ移動
  • 自動売買を許可、外部エキスパートの使用を許可、自動売買の起動をすることで自動売買が稼働
  • MT4の日本語文字化けは、OSのシステム・ロケーションを「Japanese(Japan)」に設定することで解決する

自動売買が面倒なら、XMTradingのコピートレードという選択肢も

自分でEA(自動売買プログラム)を作るのは手間がかかる…と感じる方には、XMTradingのコピートレードを活用する方法がおすすめです。

コピートレードとは、実績のあるトレーダーの取引を自動的にコピーし、自分の口座でも同じ取引を再現できるシステムです。初心者でも知識がなくても、プロと同じ運用を簡単に始められるのが魅力です。

また、XMのコピートレードでは、複数のストラテジー(取引戦略)を同時にフォローすることが可能です。これにより、リスクを分散しながら安定的な利益を目指す運用も実現できます。

さらに、もし自分でEAを開発できるスキルがある方は、「ストラテジーマネージャー」としてコピートレードを提供する側にまわることも可能です。

ストラテジーマネージャーになると、自分の取引をフォローした人の利益の一部を報酬として受け取れる仕組みになっており、自分のトレード手法を収益化することができます。

フォロワーにとっては、手間なく実績ある戦略を活用でき、ストラテジーマネージャーにとっては自分のスキルを収益に変えられるため、互いにメリットのある“Win-Winの関係”が成立する点が大きな魅力です。

詳しくはこちら:XMTradingのコピートレード完全ガイド

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出典/参考文献/参考資料

自社調査

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記事執筆者

XMTrading編集チームのアバター XMTrading編集チーム 執筆者と監修者

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大学時代に金融工学を専攻し、学術的な理論を深く理解しているため、FX取引に関する実務的かつ専門的な視点から記事監修を行っています。

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