パソコン用のMetaTrader 4(MT4)やMetaTrader 5(MT5)では、「チャートの組表示(チャートのプロファイル)」という機能で、複数のチャート設定をグループ化して保存し、簡単にテンプレートとして呼び出すことができます。
このチャートの組表示機能を使うことで、取引スタイルによって異なる銘柄や時間足のチャートを閉じたり開いたり切り替える必要がなくなり、スムーズに取引スタイルに合わせたチャートを表示できるようになります。
グループ化して保存できる内容は、チャートの他、チャートの配色、インジケーター、オブジェクトなども合わせて保存できます。
トレードにおいて、複数のチャートを効率よく管理することは非常に重要です。この記事では、チャートの組表示を利用してテンプレートを保存・適用する方法をどこよりも分かりやすく解説します。
チャートの組表示機能とは
チャートの組表示は、複数のチャートとその設定(通貨ペア、時間足、インジケーター、描画オブジェクトなど)をグループ化して保存する機能です。
この機能を使うと、複数チャートのレイアウトを再設定する手間が省け、ワンクリックでテンプレートした複数チャートを読み込んで再利用することができます。
MT4/MT5の複数チャートをグループ化(組表示)をして保存する手順
まずは、普段から使用している複数チャートを表示した状態で、テンプレート化します。
チャートの組表示を名前を付けて保存
MT4/MT5のメニューバーから「ファイル」→「チャートの組表示(MT5は、チャートのプロファイル)」→「名前を付けて保存(MT5は、保存)」をクリックします。

お好みの名前をつけて保存
「チャート組表示の保存(MT5は、プロファイルの保存)」画面で、「名前を入力」フォームが表示されるので、お好きな名前をつけて保存します。

以上で、表示中の複数チャートをテンプレート化して保存完了です。
MT4/MT5でグループ化(組表示)して保存したテンプレートを表示する手順
前項で組表示を保存したテンプレートを読み込んで再表示する手順は、下記の通りです。
チャートの組表示からファイル名を選択
MT4/MT5のメニューバーから「ファイル」→「チャートの組表示」とクリックしていき、読み込みたいファイル名を選択します。

以上の簡単な操作のみで、保存したテンプレートを再表示できます。
グループ化したい画面が複数ある場合は、チャートの組表示の保存の手順を繰り返します。テンプレート化した画面の読み込みは、上記の手順のように読み込みたいファイル名を選択するだけで簡単に表示できます。
チャート組表示を削除したい場合の手順
使わなくなったチャートの組表示(テンプレート)は、下記の手順で削除できます。
チャートの組表示から削除を選択
MT4/MT5のメニューバーから「ファイル」→「チャートの組表示」→「削除」とクリックしていき、削除したいファイル名を選択します。

確認画面で「はい」を選択
削除確認画面が表示されるので、「はい」を選択するとファイルの削除が完了です。

MT4/MT5画面下のステータスバーからも同じ操作が可能
以上の操作は、MT4/MT5画面下のステータスバーの「Default」等のファイル名が表示されている箇所をクリックしても、同じように操作ができます。

MT4/MT5で複数チャートをグループ化してテンプレート保存や適用する方法のまとめ
- チャートの組表示(プロファイル)は、複数チャートをテンプレート化して保存できる機能
- チャートの組み合わせや配色、インジケーターやオブジェクトまでも合わせて保存できる
- 保存したテンプレートは、簡単に呼び出して再表示できる
- MT4は、ファイル→チャートの組表示→名前をつけて保存をクリックして、お好みファイル名を入力して保存
- MT5は、ファイル→チャートのプロファイル→保存から、お好みのファイル名を入力して保存
- MT4/MT5のチャートの組表示(チャートのプロファイル)から、希望のファイル名をクリックしてテンプレートを表示
- MT4/MT5画面下のステータスバーに表示されたファイル名をクリックしても同じ操作になる
- 自動売買用の複数チャート、ドルストレート用の複数チャート、商品CFD用の複数チャートと取引スタイルに合わせてテンプレート化しておくと便利