MT4/MT5で取引条件を確認する方法|契約サイズ・スワップ・取引時間の確認手順

MT4(MetaTrader 4)やMT5(MetaTrader 5)では、取引前に各銘柄の「契約サイズ」「最小・最大取引数量」「スワップポイント」「取引時間」などの取引条件を確認することが重要です。これらの条件を事前に把握しておくことで、誤ったロットサイズでの発注や想定外のコスト発生を防ぐことができます。

パソコン版MT4/MT5では、気配値表示の銘柄を右クリックし、「仕様」メニューを開くことで、詳細な取引条件を確認できます。

一方、スマートフォン版のMT4/MT5アプリでは、気配値画面から銘柄をタッチし、「詳細」ボタンを押すと確認が可能です。

特にCFD銘柄の場合、通貨ペアとは異なる契約サイズや取引時間が設定されていることがあるため、事前のチェックが推奨されます。

また、スワップポイントの確認も重要なポイントの一つです。ポジションを翌日に持ち越す場合、スワップポイントが発生するため、長期トレードをする際は事前に確認しておくと安心です。

当記事では、パソコン版およびスマートフォン版のMT4/MT5で取引条件を確認する方法を詳しく解説します。

目次

パソコン用MT4/MT5から取引条件を確認する手順

STEP

気配値表示から確認したい銘柄を右クリック→仕様を選択

MT4/MT5画面左上の気配値表示枠から、取引条件を確認したい銘柄を右クリックして、「仕様」を選択します。(MT4/MT5のどちらでも同じ手順です。)

銘柄を右クリック→仕様を選択
取引条件を確認したい銘柄を選択して右クリックして仕様を選択

気配値表示枠が表示されていない場合は、ショートカットキーの「Ctrl+M」か「表示→気配値表示」で表示可能です。

気配値表示枠に表示されていない銘柄を表示したい場合は、「右クリック→通貨ペア→ご希望の銘柄を表示」の順で表示可能です。

STEP

取引条件の確認

取引条件(仕様)が確認できます。

仕様画面では、契約サイズ(1ロットあたりの量)、証拠金率、最小取引量、スワップ、3日分のスワップ日、取引時間等を確認できます。

USDJPYの取引条件
仕様の表示

各項目の説明は、下記の通りです。

No.項目説明
1スプレッド「フローティング」は、変動スプレッドの場合に表示されます。変動スプレッド値は、MT4は気配値枠の「!」項目に表示され、MT5は気配値枠の「プライスボード」から確認できます。
固定スプレッドの場合は、ポイント単位でスプレッドが表示されます。
2少数桁通貨の価格が小数点以下何桁まで表示されるかを示します。
3ストップレベル指値/逆指値等の注文をする際の最小価格差。通常は「0」で、特に制限がないことを意味します。
4契約サイズ1ロットが何通貨を表すかを示します(例:100,000通貨)。
5証拠金通貨取引で必要な証拠金がどの通貨で計算されるかを示します(例:USD)。
6利益計算モード利益や損失がどのように計算されるかを示します。ここではFX特有の方法が適用されています。
7証拠金計算モード証拠金の計算方式。ここではFX特有の方法が使用されています。
8証拠金ヘッジ両建て(買いと売りを同時に保有すること)に必要な証拠金。
9証拠金率証拠金がどのくらいの割合で必要かを示します(例:100%)。
10取引売買の制限に関する項目。制限なしの場合は特にルールはありません。
11執行注文がどのように処理されるか。ここでは「マーケット」、つまり市場価格で即時執行されます。
12GTCモード注文の有効期間。「キャンセルするまで有効」を意味します。
13最小取引数量取引の最小単位(例:0.01ロット)。
14最大取引数量取引の最大単位(例:50ロット)。
15数量ステップ取引数量の増減幅。0.01の表示は、0.01ロットごとに調整可能。
16スワップタイプ金利差の受け取り/支払いがどのように計算されるか。ここではポイント計算。
17買いスワップ買いポジションを翌日に持ち越した際の金利差。(0は、スワップフリーのKIWAMI極口座)
18売りスワップ売りポジションを翌日に持ち越した際の金利差。(0は、スワップフリーのKIWAMI極口座)
193日分のスワップスワップポイントが3日分加算される曜日(水曜日)。
20取引時間各曜日の取引可能時間を示します(表示時間は、サーバータイム)。

スマートフォン版MT4/MT5アプリから取引条件を確認する手順

STEP

気配値画面の銘柄をタッチ→詳細をタッチ

MT4/MT5アプリの気配値画面から、取引条件を確認したい銘柄をタッチして、「詳細」を選択します。(MT4/MT5のどちらでも同じ手順です。)

銘柄をタッチして詳細をタッチ
銘柄をタッチ→詳細をタッチ
STEP

取引条件の確認

取引条件(仕様)が確認できます。

仕様画面では、契約サイズ(1ロットあたりの量)、証拠金率、最小取引量、スワップ、3日分のスワップ日、取引時間等を確認できます。

EURJPYの取引条件

各項目の説明は、下記の通りです。

No.項目説明
1通貨の価格が小数点以下何桁まで表示されるかを示します。
2取引単位1ロットが何通貨を表すかを示します(例:100,000通貨)。
3スプレッド「浮動」は、変動スプレッドの場合に表示されます。固定スプレッドの場合は、ポイント単位でスプレッドが表示されます。
4ストップレベル指値/逆指値等の注文をする際の最小価格差。通常は「0」で、特に制限がないことを意味します。
5証拠金通貨取引で必要な証拠金がどの通貨で計算されるかを示します(例:EUR)。
6損益通貨損益がどの通貨で表示されるかを示します(例:JPY)。
7計算証拠金の計算方式。ここではFX特有の方法が使用されています。
8チャートモードチャート上に表示される基準を示します。例: 「売り気配値」であれば、売値を基準としたチャートが表示されます。
9トレード売買の制限に関する項目。「フルアクセス」の場合は特にルールはありません。
10実行注文がどのように処理されるか。ここでは「成行注文」、つまり市場価格で即時執行されます。
11GTCモード注文の有効期間。「キャンセルするまで有効」を意味します。
12約定形式注文の処理方法を示します。例: 「IOC注文」は、注文の部が成立しなかった場合に未約定部分が即キャンセルされる形式です。
13有効期限注文の有効期間を示します。例: 「全て」であれば、特定の有効期限は設定されていません。
14オーダー設定可能な注文タイプを示します。例: 「全て」であれば、全ての注文タイプが利用可能です。
15最小数量取引の最小単位(例:0.01ロット)。
16最大数量取引の最大単位(例:50ロット)。
17数量最小単位取引数量の増減幅。0.01の表示は、0.01ロットごとに調整可能。
18セッション各曜日の取引可能時間を示します(表示時間は、サーバータイム)。

MT5とMT4では多少表示が異なります。MT5のKIWAMI極口座でスワップフリーの場合は、スワップ項目は表示されません。

MT4/MT5アプリから取引条件を確認する手順のまとめ

  • パソコン用MT4/MT5からは、気配値表示枠の各銘柄を右クリックして「仕様」から確認
  • スマートフォン版MT4/MT5アプリからは、気配値画面から各銘柄をタッチして「詳細」から確認
  • 銘柄によって契約サイズや取引可能な量、取引時間等が異なるため、取引前に取引条件を確認することが推奨される
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