実効レバレッジとは、実際の取引中に適用される運用レバレッジのことです。
最大レバレッジが口座資産(証拠金)の最大何倍まで取引可能かを示すのに対し、実効レバレッジは現在の取引状況に基づく実質的なレバレッジを示します。
実効レバレッジの計算方法は以下の通りです。
実効レバレッジ = ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート) ÷ 有効証拠金(資金合計 + 評価損益)
この計算式を使うことで、現在の取引における正確なレバレッジを把握できます。
この記事では、実効レバレッジの計算方法について、初心者の方にも分かりやすく解説しています。
実効レバレッジ計算方法
「ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート)」 ÷ 「有効証拠金(資金合計 + 評価損益)」 = 「実効レバレッジ」
実効レバレッジは、上記の簡単な計算式で求めることができます。
実効レバレッジが高いというのは、証拠金維持率が低いことを意味しますので、実効レバレッジが高ければ高いほど、ロスカット(自動強制損切り決済)が早まるリスクが高くなります。
実効レバレッジ 計算例
計算条件
- 取引数量: 1ロット(10万通貨)
- 取引中の通貨ペア: ドル円
- 現在レート: 110.00円
- 口座残高: 80,000円
- 評価損益: +20,000円
計算例
- 「ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート)」 ÷ 「有効証拠金(資金合計 + 評価損益)」 = 「実効レバレッジ」
- 「1,100万円(10万通貨 × 110.00円)」 ÷ 「10万円(80,000円 + 20,000円)」 = 「110倍」
以上の計算条件においては、110倍の実効レバレッジとなります。
実効レバレッジ110倍は、最大レバレッジ1000倍の口座であれば証拠金維持率909.09%(1000 ÷ 110)を意味します。
例えば、最大レバレッジ1000倍に対して、実効レバレッジも1000倍の状態では、証拠金維持率は100%となります。XMTradingでは、証拠金維持率が20%を下回るとロスカットになる仕様です。
一般的には、MT4やMT5にも自動で表示される「証拠金維持率」の方を目安にリスクを考慮して取引しますが、実効レバレッジの方が見やすいようであれば、上記の計算式を自身で計算して取引量の目安にした方が良いでしょう。
ポジション評価額、有効証拠金の確認場所
実効レバレッジを計算する上で必要な「ポジション評価額」と「有効証拠金」は、MT4やMT5画面下のターミナル「取引」タブから確認できます。(スマホ用MT4/MT5アプリは、「トレード」タブから確認できます。)
- 残高: 口座残高
- 有効証拠金: 「証拠金(残高)」 + 「評価損益」
- 必要証拠金: 「約定レート」 × 「取引通貨単位」 × 「数量」 ÷ 「最大レバレッジ」
- 余剰証拠金: 「有効証拠金」 - 「取引中の合計必要証拠金」
- 証拠金維持率: 「有効証拠金」 ÷ 「必要証拠金合計」 × 100
より詳しい各証拠金の解説については、下記リンク先の記事でご紹介しています。
MT4/MT5画面下のターミナルは、キーボードのCtrl+Tで表示・非表示を切り替えられます。また、画面上メニューの表示→ターミナルからでも表示を切り替えることができます。
XMTradingの実効レバレッジを計算する方法のまとめ
- 実効レバレッジとは、取引中の運用レバレッジ
- 実効レバレッジの計算式は、「ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート)」 ÷ 「有効証拠金(資金合計 + 評価損益)」
- 実効レバレッジが高いというのは、証拠金維持率が低いということなので、ロスカットリスクが高い
- ポジション評価額や有効証拠金は、MT4/MT5画面下のターミナルの取引タブから確認可能(スマホはトレードタブから確認可)
- パソコン用MT4/MT5のターミナルが消えてしまった場合は、キーボードのCtrl+Tで表示・非表示を切り替えられる