証拠金維持率と実効レバレッジの関係|換算表と計算方法を解説

証拠金維持率は、必要証拠金に対する有効証拠金の割合を示し、実効レバレッジは実際の取引で適用されるレバレッジを指します。最大レバレッジが「口座資金の何倍まで取引できるか」を示すのに対し、実効レバレッジは現在の取引状況に応じて変動します。

証拠金維持率が高いほどリスクが低くなり、XMTradingでは証拠金維持率が20%を下回るとロスカット(強制決済)が行われます。

証拠金維持率100%の状態では、最大レバレッジがそのまま適用されており、例えば最大レバレッジ1000倍を選択している場合、証拠金維持率100%の時点で実効レバレッジも1000倍になります。

実効レバレッジを適切に管理することで、ロスカットのリスクを軽減しながら効率的な取引が可能になります。過剰なレバレッジを避け、証拠金維持率を意識したリスク管理を行うことが重要です。

当記事では、証拠金維持率と実効レバレッジの関係を分かりやすく解説し、換算表を用いて実際のレバレッジを確認する方法を紹介します。リスク管理のポイントを理解し、より安全な取引を行うために活用できます。

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目次

証拠金維持率から実効レバレッジへの換算表

口座のレバレッジ設定が最大1000倍の場合、証拠金維持率から実効レバレッジへ換算した一覧表です。

証拠金維持率実効レバレッジ
100,000%1倍
50,000%2倍
20,000%5倍
10,000%10倍
5,000%20倍
2,000%50倍
1,333%75倍
1,000%100倍
500%200倍
300%300倍
250%400倍
200%500倍
166%600倍
143%700倍
113%888倍
100%1000倍
50%(マージンコール)2000倍
20%(強制ロスカット)5000倍

*口座のレバレッジ設定が最大1000倍の場合

XMTradingの場合、証拠金維持率が50%になるとマージンコールとなり、20%でロスカットとなります。当然、証拠金維持率100%を下回ると新規注文をすることはできません。

証拠金維持率の計算式

証拠金維持率は、以下の公式で計算することができます。

(有効証拠金[資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金] ÷ 必要証拠金合計) × 100 = 証拠金維持率

ただし、MT4やMT5のプラットフォームでは、証拠金維持率は自動的にリアルタイムで確認できるため、手動で計算する必要はありません。

証拠金維持率の計算例

計算条件
  • 有効証拠金:10万円
  • ドル円の為替レート:120.00円
  • Standard口座で1ロット(10万通貨)の取引
  • 最大レバレッジ:1000倍

この条件で証拠金維持率を計算します。

計算例
  • (有効証拠金[資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金] ÷ 必要証拠金合計) × 100 = 証拠金維持率
  • 100,000円 ÷ 12,000円(10万通貨 × 120円 ÷ 1000倍) × 100 = 833.33%

この場合、新規注文時の証拠金維持率は 833.33% となります。

また、証拠金維持率833.33%を実効レバレッジに換算すると、120倍(100,000 ÷ 833.33)です。この計算は、後述する「実効レバレッジの計算例」で解説しています。

実効レバレッジの計算例

証拠金維持率の計算例と同じ条件で、実効レバレッジを計算します。

ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート) ÷ 有効証拠金(資金合計 + 評価損益)= 実効レバレッジ

これに数値を代入すると、

計算例
  • (100,000通貨 × 120.00円) ÷ 100,000円 = 120倍

この結果、実効レバレッジは 120倍 となります。

証拠金維持率と実効レバレッジの関係

証拠金維持率が高いほど、実効レバレッジは低くなり、逆に証拠金維持率が低いほど実効レバレッジは高くなります。

例えば、証拠金維持率が 100%(実効レバレッジ1000倍)に近づくと、わずか数pipsの為替レートの変動でロスカットが発生するリスクが高まります。

そのため、最大レバレッジを1000倍に設定する場合でも、最低でも証拠金維持率500%(実効レバレッジ200倍)以下に抑えることで、リスクを軽減できるでしょう。

証拠金維持率のパーセントから実効レバレッジへの換算表のまとめ

  • 証拠金維持率は、必要証拠金に対する有効証拠金の割合を示す
  • 実効レバレッジは取引中に実際に適用されるレバレッジのことを指す
  • 最大レバレッジが、口座の資金を何倍まで取引できるかを表すのに対し、実効レバレッジは実際の取引でのレバレッジを示す
  • 証拠金維持率 100% = 最大レバレッジ
  • XMTradingは、証拠金維持率が20%を下回るとロスカット(強制決済)になる
  • (有効証拠金[資産合計 + 評価損益 – 出金依頼金] ÷ 必要証拠金合計) × 100 = 証拠金維持率
  • ポジション評価額(取引数量 × 各通貨の現在レート) ÷ 有効証拠金(資金合計 + 評価損益)= 実効レバレッジ
  • 余裕をもった証拠金維持率で取引することがロスカットリスクを避けるために重要
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大学時代に金融工学を専攻し、学術的な理論を深く理解しているため、FX取引に関する実務的かつ専門的な視点から記事監修を行っています。

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