MT5(MetaTrader 5)は、2011年にリリースされたMT4の次世代版であり、PC、iPad、iPhone、Androidなどのさまざまなデバイス端末で利用できる取引プラットフォームです。
同じMT5でも、デバイスによって画面表示(UI)に若干の違いがありますが、基本的な操作方法は共通しています。
この記事では、各デバイスにインストールされたMT5の画面表示の違いについて詳しく比較します。
気配値画面の違い
気配値画面は、MT5で各通貨ペアの気配値が一覧で表示される画面です。
この画面では、各通貨ペアの最新の売値と買値を確認でき、表示されている通貨ペアをクリック(またはタッチ)することで、取引画面へと移動できます。
iPhone用MT5とAndroid用MT5の気配値画面の比較
iPhone用のMT5では、下部メニューバーの各アイコンにテキストが表示されており、画面上部には「シンプルモード」と「詳細モード」を切り替えるボタンが備わっています。そのため、Android用MT5と比較して視認性が向上しています。
iPhoneとAndroidどちらにおいても、「シンプルモード」と「詳細モード」の切り替えが可能で、基本的にはスプレッドや時刻が表示される「詳細モード」を利用することが推奨されます。
iPhoneとAndroidのどちらの端末でも、各通貨ペアをタッチ、または、長押しして表示されたポップアップ画面から、チャート表示や取引画面へ移動することが可能です。
iPad用MT5とパソコン用MT5の気配値画面の比較
PC用MT5では、MT5画面の左上に気配値が表示され、「銘柄」「詳細」「プライスボード」「ティック」などをマウス操作で切り替えることが可能です。基本的には、標準表示の「銘柄」タブを表示しておきます。
一方、iPad用MT5はiPhoneやAndroidよりも画面が大きいため、チャートと気配値を同時に表示できます。気配値画面の視認性を重視するならば、PC用MT5よりもiPad用MT5アプリの方が画面が大きく、より見やすいのが特徴です。
チャート画面の違い
チャート画面は、各通貨ペアの値動きを表示するための画面です。この画面上で右クリック(スマートフォンやタブレットではタッチ)して注文を選択すると、取引画面に移動することができます。
iPhone用MT5とAndroid用MT5のチャート画面の比較
iPhone用MT5では、ワンタッチトレードボタンを表示できるのに対し、Android用MT5ではこのボタンが表示されません。(*バージョンにより異なります。)
その代わり、Android用MT5アプリでは、最大で2つのチャート画面を同時に表示することが可能です。iPhone用MT5アプリでは1つのチャート画面のみが表示されます。
複数の通貨ペアの値動きを同時に確認したい場合は、Android用MT5アプリの方が便利です。
iPad用MT5とパソコン用MT5のチャート画面の比較
iPad用MT5とPC用MT5は、どちらも複数のチャートを同時に表示できます。
iPad用MT5アプリは、最大4画面のチャート表示が可能で、PC用MT5に関しては、4画面以上の表示も可能です。ただし、画面のサイズが小さいと視認性が低下することがあるので、23インチ画面では4つのチャート画面が推奨されます。
両方のデバイスでワンクリックトレードボタンに対応しています。PC用MT5は、各チャートごとにワンクリックトレードボタンを表示でき、必要に応じて非表示にすることも可能です。
一方、iPad用MT5アプリでは、選択したチャートのみ画面上部にワンタッチトレードボタンが表示され、すべてのチャートに個別に表示されるわけではありません。
なお、すべての端末でMT5アプリのチャートの色を自由に変更することができます。
取引画面(注文画面)の違い
取引画面は、FXやCFDで新規注文、注文変更、決済を行う際に使用する画面です。
気配値画面から取引したい銘柄をタッチ(PC用MT5は、右クリック)して、表示されたポップアップ画面から「トレード(新規注文)」を選択して取引画面(注文画面)へ遷移できます。
iPhone用MT5とAndroid用MT5の取引画面の比較
iPhone用とAndroid用のMT5では、「売り」「買い」注文ボタンの配置が異なります。iPhone用MT5では注文ボタンが画面中央に配置されているのに対し、Android用MT5では画面下部に配置されています。
さらに、MT5には「Buy Stop Limit」や「Sell Stop Limit」といった注文種別が追加され、合計6種類の注文種別があります。「Buy Stop Limit」や「Sell Stop Limit」は、設定した価格に到達すると、Limit指値注文が自動的に有効になる注文方法です。
iPad用MT5とPC用MT5の取引画面の比較
iPad用MT5の取引画面は、基本的にiPhone用MT5アプリと同じ表示です。ただし、iPad用MT5アプリではチャートが右側フレームに表示されるため、iPhone用MT5に比べて注文がしやすくなっています。
一方、PC用MT5では、取引画面がポップアップ画面として別画面で表示されます。マウスでの選択やキーボードでの入力が可能なため、PC用MT5はスマートフォンやiPadよりも直感的で素早く操作できるのが特徴です。
以上のように、MT5(MetaTrader 5)の表示は端末ごとに大きくは異なりませんが、PCやiPadのように画面が大きいデバイスでは、より見やすくなります。
なお、XMTradingではパソコンがなくても、スマートフォンやタブレット端末のみで口座開設、入出金、取引のすべてを行うことが可能です。
MT5(Meta Trader 5)のPC/iPad/iPhone/Androidの各画面表示の違いのまとめ
- MT5は、2011年にリリースされたMT4の次世代版
- PC、iPad、iPhone、Android(タブレット含む)で利用できる
- スマートフォンやタブレット端末では、気配値画面でタッチ→トレードをタッチして注文画面を表示
- PCでは、気配値画面やチャートを右クリックして新規注文をクリックすることで注文画面を表示
- 気配値画面は、詳細モードの方がスプレッド等を確認できて便利
- スマートフォンでは、Android用MT5に限り、2画面のチャート表示が可能
- チャートの色は、すべての端末で変更可能
- MT5には「Buy Stop Limit」や「Sell Stop Limit」の注文種別がある(MT4にはない)
- 取引画面の操作はほぼ共通で「注文種別」「数量」「価格」「注文ボタン」が並ぶ